雪を待つ
木々の青葉が、段々と色付き始めて…軈て、北風が吹き、枝々を揺らして、葉っぱを落としていく…
日毎に、寒さが身に滲みてくる…水溜りに、薄氷が張ったり、霜が降りたり…
北国からは、雪の便りも届いてくる…地元の標高の高い山にも、偶に白いものが、谷間に伸びては、消えて、また…
もう少しすれば、此処にも白い知らせが、届きそうな予感が…
イルミネーション
近所の病院に、毎年お目見えする、サンタとトナカイのイルミネーション…白い壁に、青いイルミネーション…田舎では、クリスマスのイルミネーションなんて、小さくても、結構目立つ…
前を通る度に、そのサンタクロースと橇を曵くトナカイに、少しお願いをしてみる…今年のクリスマス、あの人と、過ごせますように…
愛を注いで
きみに…少しお願い事があるんだけれど…言葉にするのが、ちょっと恥ずかしくて、言いにくい…
その…なんて言うのか、ほら、よく、恋愛漫画とかで言っている…あの、口に出来るって、見ていて、こっちが恥ずかしいみたいな…あと、メイド喫茶で、お姉さんが、やってるおまじない的な…
そんな、アレを、私だけにして欲しい…んだけれど…
心と心
あなたと繋がってたい…あなたと過ごす時間は、増えたけれど、そう、何か足りないと思う…
腕を組んだり、キスしたり、スキンシップは増えたけれど、時々見えない、あなたの心…信じていないわけではないけれど、そんな時には、不安で一杯になってしまう…
せめて、一緒にいる時だけでも、あなたの心に繋がっていたい…
何でもないフリ
本当は…胸の中は、ざわざわして、目の前の景色は、色褪せる程なんだ…
あなたが、他の誰かと、親しげに歩く姿が、信じられない…あなたにとって、私は、ただの知り合いだって知ってはいるけれど…
でも、私は、あなたが大好きで…だから、あなたが、誰かと一緒にいるのが、堪らなく辛くて…
でも、あなたには、知られたくない、私だけの秘密だから…
だから、あなたの前では、何でもないフリで居るんです…