多田野一人

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11/18/2024, 2:03:43 PM

たくさんの想い出
気泡の様に、沸々浮かんでくる小さな記憶…モノクロ写真の様に現れて、段々と色づいてくる…
忘れかけていた、沢山の想い出たち…その一つ一つが、段々と鮮やかに蘇る…今は、もう、バラバラになった仲間達だけれど、こうして、ふっと浮ぶのは、いつも皆の笑顔…
想い出は、美しい儘にあるのがいいけれど…少しだけ、想い出から抜け出して、逢いたい…

11/17/2024, 2:46:11 PM

冬になったら
そろそろ寒くなってきたね…そう言いながら、きみは、私の手に絡めてきたね…きみの小さくて、柔らかい指は、少し冷たく、いつもみたいに、一緒にポケットに突っ込んだ…
きみの、その手を繋ぐ行為に、いつも、心が落ち着かない…毎年そうしているし、もう少しすると、もっと体をくっつけてくる…
私は、この気持が、いつか知られてしまいそうで、心が、落ち着かない…
もしも、この冬に、君への想いを、伝えたい…

11/16/2024, 3:05:26 PM

はなればなれ
もう、何十年経つだろう…あの頃は、毎日、あの古ぼけた図書室に、集まって、楽しくやっていたな…後輩も、いつの間にか増えて、少しづつ賑やかになっていて…
図書委員だけの集まりが、いつの間にか、その連れやその更に友達まで来るようになり、うるさくて、何度も先生に注意された…
受験生だった私は、この一時が、一番の幸せの時間で、家族よりも、大事な仲間だった…
でも、卒業と共に、段々と疎遠になって、今は、連絡手段も、それぞれの今も判らない…
それなのに、今でも、あの頃のあの仲間達が、心の支えになっている…

11/15/2024, 2:31:22 PM

子猫
まるで、子猫の様に、戯れてくるきみ…もう、小学生の頃みたいに、手を繋いだり、ハグしたりするのは、一寸恥ずかしい…
けれど、きみは、あの頃と変わらず、抱きついたり、腕を組んだり…その度に、僕は、ドキドキしている…同じ様だった体型も、いつの間にか、女の子らしく丸みを帯びて柔らかくて、思っているより小さくて柔らかい掌、コロコロ変わる表情が眩しい…
そして、きみに、恋してる僕は…

11/14/2024, 2:55:27 PM

秋風
色付き始めた木々を優しく揺らす秋風…少し冷たくて、何処か物悲しい…
春風に舞う、桜の花びらの華やかさや、艶やかさは無くて、色とりどりで美しい景色なのに、落ち葉の舞う姿は、物悲しい気持だけが浮かんでくる…
この、秋風が吹くと、屹度君の俤が浮かんでくる…寂し気な瞳の君は、夏の終わりに現れて、秋風と共に、ふっと消えてしまったね…何時も、儚げな眼差しが、何時までも、忘れられなくて…

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