多田野一人

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9/1/2024, 2:50:33 PM

開けないLINE
君からのLINE届いたのは、一ヶ月前のこと…其れからは、通知も来ない…
でも…どうしても、開けない…何となく、雰囲気感じているから…
君は、何時でも真っ直ぐで妥協なんてしないこと、知っているから…
あの日の、君の、強い眼差しが、今も明瞭浮かんでくる…

8/31/2024, 2:34:38 PM

不完全な僕
自慢じゃないけど、自分で自慢出来るものはない…特別仕事が出来るわけでも無く、人望があるでも無く…軈て還暦近いのに、何一つ真艫に出来ない自分が残念で口惜しい…
会社を興して経営者の同級生や、大手企業で役職に就いている友人…万年平社員の自分が、惨め過ぎる…
不完全ですら成れない、鏡に写る自分の姿が…

8/30/2024, 2:32:16 PM

香水
何故だろう…君とすれ違う度に、いい香りがする…香水とかは、多分、使っていそうにないのに…
ふわりと長い髪が揺れると甘く優しい香りが漂ってくる…シャンプーの所為なのか、判らないけれど…
言葉を交わす事も無いけれど、儚げな君の横顔と、この仄かな香りが、ずっと、僕の中に満ちていて…気が付くと、君の姿を追っているよ…

8/29/2024, 2:44:06 PM

言葉はいらない、ただ…
久しぶりに逢うね…あの日から、どのくらい経ったのかな…
あの、暑い夏の陽射しが、容赦無く照り付けていたあの日…何時もの持ち合わせ場所の、ローターリーの噴水で、唐突に、さよならを云われれて…まだ幼かった私には、理解出来ない話をされて…
そして今、お互いに、見違える様な姿で、向かい合っている…言葉なんていらない…ただ、抱き合うだけで…

8/28/2024, 2:22:59 PM

突然の君の訪問。
ルールールー、
スマホの着信音に吃驚した…普段、メールの着信音しか鳴らないのに…周章てて出ると、
ねぇ、今からそっちに行ってもいい…
と、あなたからの電話…返事をする間も無く、直ぐに通話が切れた…まだ、日曜日のお昼過ぎで、何時もみたいに、起きたばかりで、頭もぼんやりしている…
そうか、今から、あなたが来るんだ…来るんだ…と頭の中で考えていた、けど…えっ、ヤバく無い…周章てて、部屋の片付けを始めた…よく、◯◯部屋なんて言われるから、滅多に人を呼んだりしてない…押入れや、ベッドの下に色々投げ込み、適当に掃除機をかけて…大雑把な私は、ある程度で諦めて、あの人を待つことに…でも、突然、どうしたのだろうか…
何時も、口数少ないし、感情も読めない…何かあったのか、それとも、私が何かしてしまったのか…色々考えていると、玄関のチャイムが鳴った…

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