街の明かり
きらびやかな、街の通り…行き交う沢山の人波、眩しいヘッドライトや、誘惑されそうな文句街灯躍る看板…
田舎から出てきた私には、何もかもが、魅力的で刺激的で、洗練された様に写って見えた…
毎日、鄙びた風景の田舎暮らしが、たまらなく嫌で、早く都会に行きたくて…
漸くその願いが叶って、嬉しい筈なのに…
たまに、田舎のあの寂れた家々から溢れる灯りが、愛おしいと思える…
七夕
天の川を挟んで向かい合う織姫と彦星…年に1度だけしか逢えない切ない恋物語…
子供の頃に知った、七夕のお話は、子供過ぎて、よく分からなかったけれど、成長につれて、色々な想いが重なっていた…
思春期になって、片想いをしていた頃、近くの神社の七夕に、お願いした時、一年に1度ではなく、永遠に毎日ずっと一緒に…って、短冊に書いた…
その願い事が届いたのか、今、私の隣には…
友だちの思い出
この間、久しぶりに中学のクラス会が開かれた…本当に、暫く振りで、会場ではお互いに、誰かと探り乍ら、それぞれ席に着いた…多分、30年振りで、男女会わせて、クラスの三分の一程度街灯集まった。最初のうちは、遠慮がちで、近況報告なんてしていたが、それでもすぐに、打ち解けた…
当時の恋バナや、クラスでの出来事、結婚や家庭での事…みんな男女関係無く、抱き合ったり、仲良く歌ったり…色々あったクラスだったけれど、今思えば、素敵な仲間だったんだな…
そして、何よりも、クラスで影の薄かった私を、暖かく逢えてくれた皆に、本当にありがとう、そう思えている…
星空
見上げると、星がちらほら輝いている…子供の頃に見ていた夜空は、もっと天の川も輝いていて、街灯がなくても、夜道も影が明瞭していたような気がする…
この夜空に散らばる星を、思い思いに繋げて、物語を紡いだらしい…星座を知るまでは、ただの光だったのに、何となく星座や、自分なりの繫がりを探してみた…
独りぼっちのよる、星空には、色々な物語を重ねてみる…
神様だけが知っている
神様、早く教えて下さい…周りは、カップルだらけなのに、私は、いつ迄も独りぼっち…どうして…
神様、私の赤い糸、何処にあるのですか…屹度、神様の手のひらの上で、独り藻掻いているのでしょう…
神様、そろそろ、悪戯やめて、屹度待っている誰かと会わせて下さい…もう、独りが気楽でいい、なんて言いません…
神様、困った時の神頼み…そう判っているけど…矢張り知りたい…この先の…