明日世界が終わるなら
もしも、明日全てが終るとすると、屹度、あたふたしながら、終わるだろうか…それとも、必死に何かしているだろうか…
でも、叶うものなら、あの人の側にいて、想いを伝えたい…未練なんて、遺したくないから…でも、やっぱり、何も云えない儘、胸にしまった儘だろうけど…
君と出逢って
出逢ってから、一年…色々な思い出と、初めての出来事の連続だった…桜散る頃、友達の紹介で知り合って、いつの間にか、二人で出掛ける様になって、何となく、知合いから、恋人っぽいこともあったり…
この一年は、本当に早いようで、でも、今迄に無い、煌めいている感じ…味気ない毎日が、ドキドキとワクワクみたいな、子供みたいに、燥いでいて…恥ずかしいけど、素の自分と向き合えるようで、そんな自分を教えてくれた、あなたと、これからも…
耳を澄ますと
心地よい春風が吹く、この丘で…あなたと二人きりの、このひと時が、甘く切なくて…二人で、青空に浮かぶ白い雲が、ゆっくり流れてゆくのを、ただ、見つめている…
そうしていると、風の音、鳥の囀り、虫の羽音…普段、気付かない、色々な音が、何処からともなく、聴こえてくる…無機質な機械音にはない、優しく安らぐ音の調和に、春を満喫し乍ら、あなたの温もりを、独り占めしている幸せに…
二人だけの秘密
ここだけの秘密…なんて、憧れていた…誰も知らない事を共有する、なんて何かドキドキする…誰にも話さないなんて、出来るだろうか…
そんな事を考え乍ら、あなたのことを想っていた…あの時の、あなたとのあの出来事、誰かに云ってみたい…世界中で、私だけ…って、声に出してみたい…でも、あなたとの約束だから…秘密って、色々な誘惑がありすぎて…
優しくしないで
狡いよ…いつも、気が付くと、隣に居て、さり気なく支えてくれる…ずっと前から…だから、勘違いしそうになるよ…
でも、誰にでも優しいあなただから、私だけに、特別優しい理由では無いこと、判ってる…心算だけど、でも…いつの間にか、私だけ見つめて欲しいって気持ちで、いっぱいになっていて…あなたが、他の誰かと一緒にいるのを見ると、辛くて…だから、そんなに優しくしないで欲しい…けど、でも、あなたの優しさに包まれていたい…