多田野一人

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3/18/2024, 2:57:19 PM

不条理
なんで…ねぇ、どうして…
眼の前の光景が…
国道に止まっている車の上に、他の車が乗っていたり、電信柱や電線に、木の枝葉が引っ掛かっていたり、崖崩れで道がなくなったり…8月7日の朝、前夜の大雨の後の姿に愕然とした…平穏な日常が、大きく変わり、真夏の猛暑も加わり、消毒の匂いと溝の臭い…あの水害が怖くて、恨めしい…

3/17/2024, 2:48:19 PM

泣かないよ
 そんな事、云わないでよ…
そう云って、あなたが上目遣いで見ている…まるで、僕の心の中の奥底を覗き込む様に…
 それは、きみに、無理させてしまうから…
きっと、あなたは、いつもの様に、強がって、心を擦り減らしてしまうのが、目に見えるから…
 厭だよ、それっぽっちの事で、さよならなんて…私の気持ち、ずっと変わらないよ…だって、あなた以外の人なんて、考えられない…それに、あの約束…
そう云って、きみは、一層強い眼差しになった…
 私、もう泣いたりなんかしないよ…
僕は、
 本当は、きみと、ずっと一緒に居たいんだ…ただ、いつになるか解らない未来まで、きみを束縛するのは…
言いかけた時に、君の唇で塞がれ…

3/16/2024, 1:47:05 PM

怖がり
本当に、お化け屋敷なんて、怖くないんだから…お、お化けなんて…いるはずないじゃん…はぐれないように、手を繋ぐだけ…なんだら…大人なんだから…こんなの怖くは…ない…
そう云う私を、ニコニコしながら、見つめるあなた…優しい眼差しに、ドキドキしてしまう…お化け屋敷葉は、ちょっとだけ怖いけど、手を繋ぐ口実が欲しいから…
それよりも、あなたが、何処かに行ってしまうのが怖くて…私もじゃない、他の誰かと、って思うと、怖くて…だから、あなたを捕まえて居たい…

3/15/2024, 2:35:03 PM

星が溢れる
見上げると満天の星空…街灯も要らないくらいに…
何年振りだろう…まだ子供の頃は、天の川が落ちて来そうなくらいに、白々と輝いていたのに…四季折々の星座や北極星、流れ星なんかをさがし乍ら、遠い世界の事を思っていた…気の遠くなる様な、遠い過去に、ある日大爆発が起きて、宇宙が誕生して、それが未だに膨張している…
そんな事を学校の授業や図鑑で見聞きしては、星の輝きに思いを馳せていた…

3/14/2024, 2:42:31 PM

安らかな瞳
あなたの瞳は、何時でも穏やか…怒っている時も、悲しい時も、変わらない瞳で、みんなに接している…決して、無感情でも、冷徹なわけでも無いのに、落ち着いていて、ゆっくり優しい口調で語り掛けてくれる…
そんなあなた…だから、安心して、頼ってしまう…本当は、色々辛いことも、他人への思い遣りで疲れているのに…あなたの瞳の奥には、どんな景色があるのか知りたい…

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