たまには
あの…あの…今度の週末って…何か、予定とか…あるのかなって…いや、もし…何も無かったら…ほら、たまには、一緒に、ご飯とか…なんて、思ったり…するんだけどさ…いつも、お世話になってて、だから…お礼と言うか…まぁ、大したことはできないけど…あっ、無理はしなくていいから…こっちの勝手な提案なんだから…まぁ、だから、良かったら…の話でだけど…あの…そんなに見ないで…恥ずかしいじゃん…べ、別に、デ、デートとかの誘いじゃあな…
大好きな君に
本当は、君の事を…なのに、何時も、君の前では、なぜだか、裏腹な言葉が出てしまう…ずっと一緒にいたいって言いたいのに、出てくる言葉は、もう少し離れて、って云ってしまう…せめて、手ぐらい繋ぎたいのに、振り払ったりしてしまう…ハグしたり、キスしたり、もっと近くで、そう日に日に、募る想い、欲張りになってゆく…のに…
ひなまつり
テレビに映る、綺羅びやかな雛壇…真紅の繊毛に、お内裏様やお雛様、そして、沢山の御付きの人々…ぼんぼりや桃の花や、御飾り…豪華な衣装を纏って、微笑むお雛様の姿が何となく、きみの姿が重なって…
僕は、決して裕福でも、地位も無いし…きみを幸せに出来るなんて、大見得はきれない…けれど、きみをずっと隣で支えて居たい…
たった1つの希望
もしも…もしもだけどさ…
何か1つだけ叶える事ができるとしたら…
きみは、何を希うの?
そう、上目遣いで聞いてくる貴女の声が少し震えている…
僕は、わざと目を逸らし乍ら、そうだな…と考えるフリをする…
貴女は、早く答えてよって言いながら、細い指先で、僕の唇をなぞる…
僕は、貴女の、そんな仕草が大好きで、ついぞ意地悪をしてしまう…
欲望
はっきり云って、私は、欲望の塊です…真剣な眼差しで私を見つめ乍ら、そう告げた、あなた…欲しいと思ったら、どんな事をしてでも、手に入れるんです…今一番欲しいのは、先輩なんです…初めて出逢って、先輩に色々教えて頂いて、時々ミスをすると、優しくフォローして貰って…そしたら、段々好きになって、でも、先輩にとっては、私はただの後輩でしかなくて…でもどうして..も諦められなくて、どんどんこの気持ちを抑えきれなくて…だから、今日は、先輩を…