多田野一人

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2/29/2024, 3:07:42 PM

列車に乗って
菜の花が広がる中を走り抜ける列車…子供の頃、良く見ていた光景で、列車が通る度に、何となく手を振っていた…たまに、気付いた人が、手を振り返してくれると、
とても嬉しくて…普段、乗る事など無かったけれど、行事や隣町に行くときに、乗った時には、楽しくて気分は最高だった…
やがて大人になる頃、廃線になってしまって、レールと、ホームだけが残された…時折、そのホームに立ち寄り、来るはずの無い、列車を待っている…

2/28/2024, 2:39:38 PM

遠くの街へ
そうなんだ…突然、君から聞かされた、引っ越しの話…この町から、君が居なくなるなんて、何だか、遠い話に聞こえてくる…ずっと一緒に過ごしてきたから、君が眼の前から居なくなるなんて考えたこと無かったから…ずっと一緒に居るって、そう思っていたから…

2/27/2024, 2:46:37 PM

現実逃避
あ…あ……何もかも投げ出したい…あれもこれも、どうでもいい…とにかく、この目の前の出来事から、消えてしまいたい…
向かいの歩道を、あの人が、他の誰かと歩いてる…しかも親しげに、時折微笑い乍ら…勿論、ただの同僚かも知れないし、ともだちかも知れない…でも、わたし以外の誰かと、一緒にいることが、耐えられない…我儘なのは、解っている…あの人にも、色んな繋がりがあることも解っている心算だけれど…それでも、あの人が、他の誰かといることが、苦しい…

2/26/2024, 2:56:08 PM

君は今
あの日、突然のさよなら…初めての恋人だったけれど…親の都合で、着の身着のまま、私は、せめて一言と頼んだのけれど…結局、連絡がとれないままに、いつの間にか、生徒から大人になっていた…それでも、ずっと君の事が忘れられず…いくつかの出会いはあったけれど、その度に、君の笑顔が浮かんで来て…
君は、きみは、今、誰かと…そう胸をよぎるけど、私は、あれから変わり無く今でも…

2/25/2024, 2:26:52 PM

物憂げな空
空を見上げると、灰色の雲が広がって…今にも溢れ落ちそうな、そんな感じが、何となく心と同調しているから…
ここ暫く、心が晴れなくて…勿論、その理由は判ってる…判っているのに、どうしようもなく、唯独りモヤモヤするだけで…憂鬱な雲で覆われて何もかもが…

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