多田野一人

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2/27/2024, 2:46:37 PM

現実逃避
あ…あ……何もかも投げ出したい…あれもこれも、どうでもいい…とにかく、この目の前の出来事から、消えてしまいたい…
向かいの歩道を、あの人が、他の誰かと歩いてる…しかも親しげに、時折微笑い乍ら…勿論、ただの同僚かも知れないし、ともだちかも知れない…でも、わたし以外の誰かと、一緒にいることが、耐えられない…我儘なのは、解っている…あの人にも、色んな繋がりがあることも解っている心算だけれど…それでも、あの人が、他の誰かといることが、苦しい…

2/26/2024, 2:56:08 PM

君は今
あの日、突然のさよなら…初めての恋人だったけれど…親の都合で、着の身着のまま、私は、せめて一言と頼んだのけれど…結局、連絡がとれないままに、いつの間にか、生徒から大人になっていた…それでも、ずっと君の事が忘れられず…いくつかの出会いはあったけれど、その度に、君の笑顔が浮かんで来て…
君は、きみは、今、誰かと…そう胸をよぎるけど、私は、あれから変わり無く今でも…

2/25/2024, 2:26:52 PM

物憂げな空
空を見上げると、灰色の雲が広がって…今にも溢れ落ちそうな、そんな感じが、何となく心と同調しているから…
ここ暫く、心が晴れなくて…勿論、その理由は判ってる…判っているのに、どうしようもなく、唯独りモヤモヤするだけで…憂鬱な雲で覆われて何もかもが…

2/24/2024, 2:55:40 PM

小さな命
まだまだ寒い2月なのに…まるで枯れ木のような、老木の梅に、白い花が1輪咲いた…もう長いこと空き家の庭にあるその梅の木は、近隣の梅の木が見頃になった頃、漸く花を付け始める…
東風吹かば匂ひ興せよ梅の花主無しとて春な忘れそ
確か菅原道真公の歌だったか、この老梅の最初の一輪が咲くと、毎回思い出してしまう…小さな花だけれど、春の足音に、小さな命を感じる…

2/23/2024, 2:33:08 PM

LOVE YOU
初恋…遠いあの季節、毎日ドキドキしながら、きみを探していた…思春期って時で、それまで、異性を意識したこと無かったのに、ある日突然、どうしょうもなく、きみの事が、気になりだした…
夜、机で宿題をしているのに、急に色んな言葉が浮かんで来て、手元の国語辞典で、接吻だの、恋だの、愛だの…そんな事を何度も繰り返し調べては、結局解らないまま、モヤモヤした気持ちで、辞書を閉じた…
そんな淡い想いを告げられずに、いつしか、きみと会うことも出来なくなり…
あの日々が、思い出に変わろうとした今、同窓会の通知が届いて、其処に並ぶきみの名前に…

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