待ってて
ねぇ、一つだけ…お願い…もう少しだけ、時間を下さい…そう、君は言って、さよならして…
帰宅して、そのままベッドに寝そべる…頭の中には、君の事で溢れていて、君への想いや、君の仕草や、君とのやり取りなんかが、脈絡も無く浮かんできて、不安だとか、期待だとかも、ゴチャゴチャ入って…スマホの中で微笑む君を見つめ乍ら、君からの返事を待って…
伝えたい
段々近づく春の足音…2月になると、そわそわしてしまう…店頭に並ぶチョコレート、ハートのディスプレイに囲まれているのを見ると、あなたの顔が浮かんでくる…ずっと片想いのまま、胸の奥で暖めているこの気持ち、どうしても伝えたい…
この場所で
あの人は、憶えてるだろうか…すっかり変わってしまったこの場所で、いつも、ギリギリ迄、話し込んでいた事…西陽が眩しくて、手を翳し乍らお喋りしたり、雨止みを待ったり、影踏したり…
そして、あの日、別々の路を歩き始めるあの時も、この場所で、約束したこと…また、十年後に必ず逢おうって…約束した日から、色々な出来事があったけれど、何時でもあの人との約束を想い乍ら、乗り越えてきた…そして、今日、この場所であの人を待っている…きっとあの約束が果たされる事を信じてるから…
誰もがみんな
周りのみんなが憬れる…そんなあなたに、秘かに想いを寄せている…私には、届かないと解っているけれど…でも、この想いは、誰にも負けないと思う…
初めて、出逢ったのは、桜の咲き始めの頃で、あっと言う間に、満開の花びらと青空になる頃には、あなたの姿を、目で追ってしまうようになっていた…其れから暫くして、言葉を交わすようになって、グループでの交流が始り…一つ段階が進む毎に、あなたの居ない時間がたまらなく辛く感じ…
花束
ショッピングモールの入り口にある、花屋を覗いて見た…色とりどりの可憐な花々が、鮮やかに並んでいる…勿論、そんな花も好きだけど…私は、控え目だけど、白く小さな!かすみ草が好き…主役ではないけれど、ただの引き立て役ではなくて、静かに存在感があるから…