この場所で
あの人は、憶えてるだろうか…すっかり変わってしまったこの場所で、いつも、ギリギリ迄、話し込んでいた事…西陽が眩しくて、手を翳し乍らお喋りしたり、雨止みを待ったり、影踏したり…
そして、あの日、別々の路を歩き始めるあの時も、この場所で、約束したこと…また、十年後に必ず逢おうって…約束した日から、色々な出来事があったけれど、何時でもあの人との約束を想い乍ら、乗り越えてきた…そして、今日、この場所であの人を待っている…きっとあの約束が果たされる事を信じてるから…
2/11/2024, 3:01:54 PM