11/9/2023, 10:53:53 AM
いつも焼き付けられる脳裏は可哀想
これからはせめてよぎるだけにしておこう
この想いを忘れぬよう脳裏にしっかり焼き付けた
11/9/2023, 2:13:12 AM
すべてに意味がないと世を全否定しても
それは意味の観念に囚われたまま
すべてに意味があるという主張と変わらず
意味の観念に囚われている
意味がないことにも意味があるとしても
意味が二重化されて檻も二重になるだけである
意味の意味を 意味を求める意味を
意味の世界は求める度にどこまでも広がり続ける
それに一旦蓋をすること それが生活の常である
11/8/2023, 12:21:07 AM
あなたとわたしでデカルトごっこ
ふたりで一緒に方法的懐疑の会議
我思う、前に我らあり
ふざけた会議はすぐに終わる
疑うことはほどほどに
明かりを消して今日も眠る
11/7/2023, 9:29:19 AM
お別れの日 天気は予報通り晴れていた
十年来の友達が転職で遠くの町へ引っ越す
今日は引っ越し前の二人で会う最後の日
予約したお店で華やかな料理を前に彼女とおしゃべり
昔からの憧れの仕事でやっと夢を叶えられたと笑顔で言う
それが夢だったことなんて私は当たり前に知っている
だから私も笑顔で送り出したい なのに上手く笑えない
今日をお祝いの日にしようと決めたのは私だったのに
喜びだけではない感情が混ざり合って渦巻いている
食事を終えて外へ出ると予報外れの天気雨が降り出した
二人とも傘を持っていなかったので駅へと駆け足で行った
結局、別れの言葉を上手く言えないまま友達を見送った
今日見たあの笑顔を引きずって一人だけの帰り道を歩く
晴れなのにまだ降り注ぐ天気雨は私を表している
私は肩をすくめて抱えていたものを頬へ伝わせた
今ならその雨の柔らかさに許された気がして
11/6/2023, 10:01:33 AM
一筋の光を無視して歩く
希望や救いには距離を置く
近づくとすぐ絶望だとか言い出すから
オーバーな言葉の嘘っぽさが苦手
夜の自販機ぐらいのだらしない光がちょうどいい