10/10/2023, 2:39:49 PM
人が悲しみに包まれたとき論理は息を潜める
頬を伝うものは因果の網目を避けるように滴り落ちる
涙は根拠から流れるの?
息を吹き返した論理が尋ねる
そうだね そうかもしれない
情緒は穏やかにそう答えた
子を前に親は泣き続けてはいられない
10/9/2023, 10:31:47 PM
心踊る なんて人が何でもしれっと人にすることの表れだ
擬人法によって身体がないものにダンスまでさせている
一方的に身体を与えてそれを人として扱うなんて
そんなのは酷い 私の心が泣いているよ
10/8/2023, 2:33:34 PM
自我は知覚の束である
経験から得られたものの束が自我を織りなす
哲学者のヒュームはそう考えた
知覚から離れるひととき
それは眠ることだろう
夢も見ずにただ眠ることだ
眠りは自我という一つの束からの解放を指す
束から離れたそこでは何が起きているかはわからない
何が起きているかを経験する束がないからだ
そして目が覚めることでそこから束に戻る
そこを間として再び束が織りなされる
束と束の間 そこでは時間さえも経験できない
束の間の休息
10/7/2023, 10:50:21 AM
力を込めれば金髪になって空も飛べると思っていた
今は地毛の色が好きになったし散歩が趣味だ
だけど手からビームは出したい 絶対楽しい
10/6/2023, 2:29:17 PM
死に際には過ぎた日の記憶が走馬灯のように見える…
そう書かれたサイトを閉じて画面検索のページに切り替える
思えば喩えである走馬灯そのものを見たことがない
「走馬灯」の検索結果には煌びやかな灯りが並んだ
これが走馬灯 その光に目を奪われた
信号が変わった音がしたのでそれを眺めながら歩き始める
痛みとともに過去が広がっていく
あーたしかにそれっぽいかも