NotNoName

Open App

自我は知覚の束である
経験から得られたものの束が自我を織りなす
哲学者のヒュームはそう考えた

知覚から離れるひととき
それは眠ることだろう
夢も見ずにただ眠ることだ

眠りは自我という一つの束からの解放を指す
束から離れたそこでは何が起きているかはわからない
何が起きているかを経験する束がないからだ
そして目が覚めることでそこから束に戻る
そこを間として再び束が織りなされる

束と束の間 そこでは時間さえも経験できない

束の間の休息

10/8/2023, 2:33:34 PM