4/6/2025, 3:07:57 PM
3つの川が出会う町に
18歳まで住んだ
昔からの古い地図が
残っているような町だ
自転車に乗って
学校に行き
友達と遊び
川を越えながら
ぐるぐる走っていた
私の頭の中には
切り取った地図が
今でもあるが
もうすでに
故郷は
新しい地図に
変わりつつある
友達の住む町
もう遠い町
あの町は
今日もすこやかに
目覚めただろうか
4/6/2025, 4:10:16 AM
好き!は
一瞬の煌めき
脳の中の
チカチカした電気信号
長続きはできないので
「好きだよ」
と 言葉にした瞬間
大丈夫かと思う
次の瞬間は
いや!
かもしれないから
4/4/2025, 9:08:01 PM
桜が満開になって
人が集まる
大きな公園に
それに見合った桜
子供達はチラリと上を見て
すぐに小川の中に入って行く
網を持って
年寄りは連れ立って
丘を登っていく
それぞれ話す声が聞こえる
きっと何十回目の桜
上から見て 下から見て
近くから見て
色がどうとか
一輪でも美しいとか
おしゃべりが止まらない
4/4/2025, 12:53:55 AM
君と
もう一度
保育園を体験する
自分の時とは
また 違った生活
運動会 おゆうぎ会
てんでんばらばらの
子供たちの中で
のんびりしている君
見つめていると
涙がたまる
それは感謝の気持ち
かもしれない
人は1人では
大きくなれないと知って
4/3/2025, 12:29:18 AM
春のドライブに
友達が誘ってくれた
小さなアルトで
するする色々なところを回った
春を覚えているのは
桜があったから
空に向かって伸びる
4本の桜の木
満開の花々に
風がまとわりついて
小さく解けていく花弁
私は一生で1番良い桜を
今見ていると思った
その通りになった (たぶん)
19歳の娘の心に
ずっと残ることになった桜