人が何に情熱をかたむけるのか
それは決まっていない
その人の自由である
仕事に力をつくす人がいる
仕事によってプライドやお金や
いろいろな物を手に入れる
子育てに頑張る人もいる
コツコツ時間をかけ
子供を育てることに
生きがいを感じる
夫婦の片方を生涯愛する人もいる
人は自由だ
でも続けることは難しい
だから
最初が肝心
自分は何に重きをおくのか
じっくり考えて
答えを出そう
5日前から喉が痛い
こういう時は無理をせず
しっかり休むに限る
ここ数年これで乗りきった
しかし今回 熱が出た
病院に行って薬をもらい
これで大丈夫と思ったが
昼も夜も咳がでる
トローチをなめて
うがいもして
それでも良くなる気配がない
どうすればいいの?
昔 母が小さな子の
背中をさすっていた
その子は喘息で
朝がた 息が苦しくなる
母は布団を高く積み
子をそれにもたれさせる
その場面が浮かんだ
喘息がラクになるのなら
私の咳など軽いもの
布団やまくらやその他もろもろ
高く高く積み上げる
今日は
このタワーに体を預けよう
幼いころから
その時々に
大切なものがあった
貝殻のネックレス
大ぶりなクロスのペンダント
刺繍の白いハンカチ
それを可愛らしい袋に
キュッとしまうのだ
宝物のように
姉と私に
親戚のおばさんが
アクセサリーをくれる
母が私達に
浴衣をあつらえてくれる
そういう時
妹の私は可愛いほうを取って
姉は大人っぽいほうを取る
当然のように
今でも
妹気分の抜けない私は
つい可愛いほうに目がいく
習慣とはおそろしい
わが家にある
キャンドルはひとつだけ
姉の旅行土産
もう10年も棚にある
白いキャンドルには
繊細な藍色で
細かく建物と
その説明があった
今日調べたら
バースはイングランドで
最もエレガントな街
と 英語で書いてある
イギリス土産であった
イギリス生まれならば
クリスマスに相応しい
今年はこのキャンドルで
イブを祝おう
たくさんの想い出が
あふれてくるのは
アルバムを見た時
卒業写真を見た時
忘れていた高校時代を
思い出す
もうすぐ卒業式という
放課後
誰かがカメラを持ってきた
もう最後と泣くのが
恥ずかしくて
ずっと笑ってた