二人だけの。
さいん
直接言えないから
目で表情で伝え合うの
直接伝えないから
真意はご想像におまかせ
直接伝えない代わりに
強烈に残るシグナルを送り合うの
気持ちのやり取りだけなら
小学生に還ったみたいに
昼休み目が合っただけで
追いかけっこが始まるみたいに
テレパシーができちゃう
相手のにっこりで
安心できるような関係
届いて……
唄で想いを届けようなんてキザな事をしてしまった
ただただ熱唱してただけだけど
歌詞があまりにも思いの丈を綴っていたから
目を瞑って聴き入ったり歌っている顔を何度か見られたけれど
あの空間皆んなはどんな想いを感じていたんだろう
それぞれ心の内を明かさない
それでも一緒にいて楽しむ
不思議な空間
届かせたい想いは内に秘めるのが
そればかりがなされたら
きっと次会う約束すらなされないんだろう
面倒臭い それっぽい大人たちの集まり。
カーテン
この家のカーテンは薄すぎる。
光を遮らないから
4:30には光で起こされてしまうのだ
この家のカーテンは命綱。
西陽の暑さで床が焼けてしまう
ペットの命までも守っているのだ
この家のカーテンは飾り。
飾りというと聞こえは良いけど
開けたら立派な青空が見えて
本当はこっちのが窓の
役割を担っている気がする
カーテン越しの光
カーテンの向こうの青空
同じ時間で 同じ条件で
2つの顔
青く深く
最大の愛は母が子に向けるもの
別の愛は青く深いもの
静寂で時の感覚を止めてしまう程
動かない、動く必要がない
施さない、施す必要がない
ただそこにいてみつめている
あなたの心をみつめている
自分がどんなに泣き濡れたって
動かない 施さない
ただみつめている
いつも君の姿を直視出来るのは
背中と後頭部と脚だけ。
顔見ても家に帰ると忘れている。
忘れるから写真に残しておきたいんだけど
撮る勇気と口実が見当たらない。
君の顔ってそんなにいけてない
見てるのは君の表情であって
パーツや造形じゃないんだ
君の表情は記憶に焼き付いて
離しておきたくないよ
顔をそんなに覚えてなくても
顔はそんなにいけてなくても