羽苑

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3/15/2025, 11:59:08 AM

1時間前まではただの友達だったはずなのに
どんどん友達とはかけ離れた存在になっていく。
彼氏がいるからほんとはこんなことしちゃだめなのに
私のからだは目の前の男のからだを欲しがっている。
その間にも電話は鳴り止まない。
私の彼氏の名前がずっとスマホに映し出されている。
今の状況が彼氏にバレているんじゃないかと思うと
心のざわめきがだんだんと大きくなっていく。
それに合わせるように心臓の鼓動も早まっていく。
でもこの高揚感が私は好きなの。やめられない。

3/14/2025, 1:02:38 PM

君を探してもうすぐ1年。
僕はその1年で色々と失った気がする。
君を探す理由もお金も職業も時間も左目の視力も失った。
もう僕には何も残されていない。
残っているとしたら君への苛立ちぐらいだ。
それは僕がこの1年で唯一手に入れたもの。

3/13/2025, 11:27:08 AM

それはあまりにも透き通っていてただただ美しかった。
意識していないと透明すぎて存在を忘れてしまいそうに
なるくらいに透き通っていた。
だが、今となっては真っ黒く濁っている。
この世界で生きれば生きるほどその黒さは
どんどん深みを増し、見るに耐えないものに変わってゆく。
そのせいで私の心は一生透き通らなくなるほどに
この世界に黒く変色されてしまった。

3/12/2025, 12:54:30 PM

目の前で子猫が車道に飛び出す。
それと同時に隣にいる彼女も車道に飛び出す。
そして、1秒後に2つの生物のからだが人間の作り出した
加工した鉄の塊によって弾き飛ばされる。
0.87秒後、2つの生物のうち、からだの大きい生物は
頭から地面に着地し、絶命する。
からだの小さい生物は、からだの大きい生物に
守られていたため生き残る。
この光景を何回もさっきから繰り返している。
目の前で大切な人が死ぬところを何回も見せつけられる。
終わり、また初まる、
ほとんどずっとこの光景が続いているが
今回は今までとは少し違う。
からだの小さい生物が8秒後に死んだ。
死んだというより私が殺した。
私の恋人の死を何回も見せつけられる原因の
小さい生物が私はただただ憎らしかった。

3/11/2025, 11:48:02 AM

私は生まれた双子に名前をつけた。
ステラとオリアナ。
ステラはイタリア語で「星」を表し、
オリアナはラテン語で「日の出」を表す。
ステラは夜でオリアナは朝のイメージ。
相対する名前のように聞こえるが実はそうでもない。
1日の少しの時間だけこの2つは共存する。
それは日が少し昇ったぐらいのことだ。
その後は星が消え、朝が訪れる。
しばらくすると夜が訪れ、星が輝きだす。
ステラとオリアナ、どちらにも
いい人生が訪れるようにとこの名前を授けた。

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