question
「あなたが考える幸せとは」
answer
「感情があること」
あなたは私との約束を何回破れば気が済むの。
もう二度と浮気しないって言ってたくせにもう8回目だよ。
意味わかんないくらい浮気してるよ。
何で私は毎回許しちゃうんだろう。
もうそろそろ約束守ってよ。
これ以上浮気されたら私おかしくなっちゃうよ。
あなたが約束を破るたびにキッチンにはフォーク、
果物ナイフ、包丁、包丁、包丁、包丁。
あなたを痛め付けるための道具が増えてるよ。
お願い気づいて。
庭に植えてある桜の木もだんだんと寂しい様相に
変わり果ててきた。
春先にはたくさんの桜の花びらを咲かせていたのに
だんだんと葉っぱだらけの木に変化していった。
そして今ではもう葉っぱが数枚ついているだけだ。
ひらりとまた一枚葉っぱが木から離れていく。
もうあと一枚だけになってしまった。
ピンポンが鳴った。
こんな時間に誰かしら?
インターホンから外を見てみると知らない男が立っていた。
身長が高く、スラッとした印象で一度見たら
印象に残って忘れなさそうな見た目をしていた。
悪そうな印象はしなかったのでとりあえず外に出て
会ってみようと思って玄関を開けた。
「僕のことが誰だかわかりますか?」
男は開口一番そう聞いてきた。
私がたぶん知らないと思いますと答えると
「人違いでした。すみません」と言って帰ってしまった。
その男は全く知らないし、関わったこともないだろうけど
なぜか男からは懐かしい匂いがした。
それに私の愛犬のナツも男にとても懐いていた。
ナツは私ともう一人以外には吠えて威嚇するのに。
そのもう一人が誰だったのかはなぜか思い出せないけれど。
私の恋心が芽吹きのときを迎え始めている。
つい最近まではとても仲のいい男友達って感じだったのに
友情が恋心に変化してきたのに気づいてしまった。
私はお花さんたちより人足先に芽吹きます。
これは不可抗力だから仕方ないです。
お先に失礼します。