今日も学校でいつも通りいじめられた。
殴られたり、蹴られたり、教科書を隠される。
でも私に優しくしてくれた花奈のことを。
あの日の温もりを思い出すことで
どんないじめでも耐えていられる。
私は花奈の分までたくさん生きなきゃいけない。
代わりに亡くなった花奈のためにもいじめに耐え続けて
いつかきっと立派な大人になってみせる。
きのうけんたくんがわたしのおうちまできていしょにあそんだ。おままごとしたりおいしゃさんごっこした。でもけんたくんはずっとたのしくなさそうだった。わたしがはなしかけてもあんまりよくないはんのうをされた。さよならするまえにけんたくんがかみになんかかいていたけどわたしにはよめなかた。かみにはyu aar so cute! I labu yu.てかいてあた。
わたしはそのもじがよめなかったからおかあさんになんてかいてあるのってきいたけどおしえてくれなかった。わたしがもっとおおきくなっていろんなもじがよめるようになったらこのもじをがんばってよむ。
毎日毎日いろんなことをさせられてそれを記録される。
産まれたときに羽が生えていただけなのに何でこんなよく
知らないくそじじいたちに記録されなきゃいけないんだよ。
もーうんざりだよ。
くそじじいたちが記録しているのは私という
生き物じゃなくて羽の生えた人間という生き物。
記録されているのは私なのに後世に残るのは
前代未聞の羽の生えた人間の記録。
私の生きた記録は残らない。
私のおかげで記録できているのに。
目が覚めた。
今日はどんなことが起きるんだろう。
今日もいつも通り何も特別なことは起きないかもしれない。
まあでも悪いことが起きるよりは全然まし!
私にとってはいつも通りがずっと続く方が
いいことが起こる日よりも幸せ!
じゃあ今日もみなさん頑張りましょう!
ベッドからからだを起こして今日を始めよう!
さぁ冒険だ!
一昨日庭の隅っこに一輪の花が咲いていた。
2、3日経っても元気に咲き誇っていたので植木鉢を
買ってきてその花を植えてリビングに飾っていた。
すると、うちの猫がその花をいつの間にか食べてしまった。
庭に植えておいた方があの花は幸せだったのだろうか。