私のココロは真っ黒。
自分でも自覚できるくらい真っ黒で腹が立ってくる。
性善説とか性悪説とかあるけど私は性悪説を信じたい。
生まれた時はきれいだったのにこれまでの人生のせいで
ココロが真っ黒になったなんて信じたくない。
✴ ✴
心因性失声症。
7年前、私はそう医者に告げられた。
原因は過多なストレスらしい。
いじめ、親の離婚、母親の自殺、愛犬の病死。
それらが私に声の出し方を忘れさせた。
その事実を知ったせいで私は夢を諦めることになった。
声が出ない私には夢を叶えることはできなかった。
だからもう昔の夢は捨てた。
叶わない夢をいつまでも追い続けても何も起こらない。
そう割りきって諦めた。
そして今、私には新しい夢ができた。
それは付き合って3年になる彼氏にプロポーズすることだ。
こんな声の出ない私のことを3年間もずっと愛し
続けてくれてる彼にプロポーズをして驚かせてみたい。
そのために私は毎日、
明日には声が出るようになりますようにと
星に願っている。
✴ ✴
以前まではあなたの真正面から抱きつけた。
でもある日突然君の背中にしか抱きつけなくなった。
君が私のことを抱いてくれることはなくなった。
私が一方的に抱きつくだけになった。
昔は君の顔が見えたのに今は君の背中しか見えなくなった。
小学3年生の秋。
私が告白するか迷っていたらあなたには彼女が出来ていた。
小学6年生の冬。
あなたが彼女と別れたから告白しようと思っていたら
卒業式に邪魔をされてしまった。
中学3年生の冬。
同じクラスだったから卒業までにせめてでも連絡先は
交換しようとしたのに勇気がでなくて諦めた。
高校1年生の春。
進学する高校が別々だったため中学の卒業と同時に
関わりがなくなった。
高校2年生の夏。
インスタであなたのアカウントを見つけてフォローリクエストを送ったら承認してフォロバまでしてくれた。
高校2年生の冬。
クリスマスシーズンに最寄駅でばったり会って久しぶりに話してたらお互いクリスマスの予定がなくて
クリスマスを一緒に過ごす約束をした。
高校3年生の春。
今まで私の秘密にしていた恋心をあなたに全て打ち明けた。
するとあなたは快く承諾してくれて照れ臭そうに
私の口にキスをした。
19歳の春。
あなたが海外に留学することで私たちの距離は
ものすごく遠くなってしまった。
22歳の春。
2019.04.18 あなたの誕生日。
ちょうどあなたはその日に日本に帰ってくる予定だった。
なのに飛行機の事故でその予定は叶わなくなった。
23歳の夏。
日本に帰国すると言っていた日からちょうど1年が経った。
1年経った今でも私とあなたは遠い....
私は地球。あなたは天の彼方遠くにいる。
どんなに手を伸ばしたって届かない距離。
あなたと会う方法はひとつだけ知っている。
でも私にはそれができない。
心ではしたいと思っているのに頭がそれを赦さない。
告白よりも簡単ですぐ終わることなのに。
誰も知らない秘密。
私の名前は桐谷風華!ごく普通の女子高生!
そんな私はある日寝て起きたら知らない世界に転生してた!
そこで私は日々魔術の鍛練を積んできた!
そして昨日ちょうどこのホシに帰ってきたんだ!
このホシに帰ってきてからは魔術は使えなくなったけど
知識だけはたくさんあるから興味があったら話しかけろ!
わーっはっはっは!!!
とか高校の入学式でやってみたいとか思ってる。。