チャレンジ110(意味がないこと)
科学的な根拠がないが、ついやってしまう習慣がある。電波状態の悪いラジオを胸にあてると感度が良くなる。古くなった乾電池を取り出し、しばらく休ませると、まだ少し使える。意味がないことだと分かっている。ほんの少し、状況が改善するだけだ。電気製品に、人間的な関わり(?)をしてしまう。昭和の感覚である。
チャレンジ109(あなたとわたし)
和菓子に緑茶、明太子とマヨネーズ。絶妙な組み合わせだ。人間関係にも、打てば響くような組み合わせがあるだろうか。親子、きょうだい、夫婦、仕事仲間。絶妙とまではいかず、何とか相手に合わせているのが実情ではないだろうか。
あなたとわたし。できれば、息の合う関係になりたい。
チャレンジ108(柔らかい雨)
最近は雨の降り方が激しい。肌に突き刺さるような、叩きつける雨だ。柔らかい雨は、3月か4月頃、芽吹き始めた木々の若葉に降る雨だろう。新しい命を育む、静かな雨だ。さらさらと若葉に注ぐ雨。やさしい雨の降る日は、おだやかな気持ちになる。
チャレンジ107(一筋の光)
長期入院している友人が、リハビリを始めた。体に麻痺が残るかもしれないが、希望を持って、厳しいリハビリを続けている。一筋の光を信じて、毎日を生きている。
私は彼の奥さんから、時々連絡をもらう。一筋の希望の光が、日に日に明るいものになっていくのを、陰ながら見守っている。
チャレンジ106(哀愁を誘う)
豆腐屋のラッパや、ラーメン屋台のチャルメラの音。どこか懐かしく、物悲しい感じがする。郷愁を誘う音色だ。早く家に帰って、温かいものを食べたい気分になる。
この題名、哀愁でなく、郷愁だと思って文章を書いた。故郷を懐かしく思う、ホームシックになる状況である。かたや、哀愁とは? 考えてしまう。哀愁を漂わせる、とは言うが、哀愁を誘う、とは何か。難しい。