チャレンジ41(香水)
妻に言われて、男性用のコロンを買ったのは40代半ばだった。加齢臭という言葉が広まり始めた頃だ。あなたも気をつけたほうが良いわよ、との助言に、正直、腹が立った。それでも、半年か1年は使ったと思う。男の身だしなみと信じて。しかし、いつの間にか使わなくなった。中身が残ったコロンは、まだ洗面所にある。使用期限が過ぎている。もう使えないだろう。
チャレンジ40(言葉はいらない、ただ…)
体調を崩すと、周囲の人の優しい言葉に励まされる。元気をもらえる。ただ、不調に耐えるのは自分である。誰も私の痛みを、代わって引き受けてはくれない。この不調、何とかならないだろうか。もう少し体が動くなら。他人に伝わらない痛みを抱えて、ふと、他人との距離を感じてしまう。
自分の体も、心も、自分だけのもの。
普段は、思い通りに動く自由を謳歌している。不調になると、自分だけにしか分からない孤独を感じる。果てしない寂しさである。
言葉より、助けが欲しい。
チャレンジ39(突然の君の訪問)
突然の訪問で嬉しいのは、アマガエル、アゲハチョウ、ヒグラシ。鳥なら、メジロ、ウグイスだ。家族で、訪問を楽しみに待っている。歓迎したくないのは、トカゲ、カナヘビである。
チャレンジ38(雨に佇む)
雨に佇むお地蔵さん
こぬか雨の中、誰を待つのか
川の瀬音が聞こえる町
子供はみんな帰っていった
雨に佇むお地蔵さんに
おばあさん2人やってきて
梨と栗を供えていった
頭に帽子をかぶせてくれた
いつもは毛糸の帽子だけど
野球キャップをかぶってる
チャレンジ37(私の日記帳)
子供の頃から、日記が続かない。立派な日記帳を買っても、長くて2ヶ月くらいしか使わなかった。そこで現在は、100均の手帳を使い、1日に3行だけの記録とした。気楽に書いて、いちおう2年ほど続いている。肩ひじ張らないほうが、私に合っているようだ。