欲望か…何でも望みが叶うなら…全てが自分の思い通りになる世界を望むんじゃないかな…。でもそれって能動的に楽しいことを考え続けなきゃいけないってことだよね。やっぱり面倒…。それなら暇つぶしが出来る程度の心の余裕があればいいよ。
題『欲望』
どうして父は母に観たいテレビを譲ることさえ出来ないのだろう。母の精神が限界を超えている。母が倒れたら周りは驚くかもしれない。ボクは"また守れなかった"と悔やむと思う。自分が溺れている時は大切な人の心のサインを見逃すことがある。お婆ちゃんの時はそれですごく後悔した。だから真夜中の3時、他の人が寝てる時にちょうど会えたから声をかけた。「ボクは母が倒れないか心配だ。父とか兄とか仕事とかボクの体調とか、一気に積み重なってる状況だから。昨日はボクと母の2人しかお風呂に入らなかったとしても、沸かして入った方が良かったかなって後悔してる。温泉に行きたいって言ってたから一緒に行こうって気持ちを後押ししてあげた方が良かったかなって思ってる」
削れた心は完全には元に戻らないけど不器用ながらも補修して溝を埋めてあげたい。せめて心だけでも遠くの街へ。テレビってそういうものでしょ?これ以上、母を傷つけないで。
題『遠くの街へ』
ボクが現実からログアウトしている間も世界は進んでいる。復帰者応援キャンペーンなんて存在しない。あるのはPay to Winだけ。お金がなければ何もできない。現実逃避もできない。
題『現実逃避』
嫌いな奴のあらゆる音が不快感に導く。あまりに嫌すぎて耳を塞ぐ程度では耐えきれず自身の側頭部を殴る。左右に身悶えする。叫び出したい衝動とあらゆる家具を蹴飛ばしてひっくり返したくなる衝動。手当たり次第に壁を叩き、蹴り、踏みつける。今はまだ耐えている。家に誰もいなくなったら、凄まじい暴言と共にダイニングの椅子を床に叩きつけ壁を蹴飛ばすだろう。感情の起伏が激しい。無気力で身動きが取れない日がほとんどで、聖人みたいに達観している時もあれば、怒りの衝動に囚われ、ふとした時に泣いている。君は今、毎日ちょっとずつ人生の終焉に向かって歩いていて、人生には何の価値もないと思うことで自我を保っている。
過去を嘆き、今を苦しみ、未来に絶望する。
もうどうでもいいよね。
題『君は今』
物憂げな空は濁っていて光明の兆しが見えない。
胸の苦しみが常に眼球レンズに悲観的な世界を映す。
人生にオチなんてないし逆転劇もない。
ただ漫然と過ごしている。
題『物憂げな空』