フレームの飛び出たソファは硬く、尾骶骨がぶつかって痛い。炬燵は付いておらず膝掛けの上に湯たんぽを置く。この場所が好きな訳ではなく、むしろ嫌いだ。ただ自室は寒すぎてヒーターを稼働させないといけないし階段を登る気力は無い。結局はソファに座っている事しか出来ないんだ。YouTubeさえ億劫な思考回路は目を閉じて選択画面さえ表示しない。希死念慮が友達のように気さくに声を掛けてくる。刑の執行はまだだろうか? "さあ、いつだろうね。今日か明日かずっと先か"
この場所を離れる時はまだ来ない。
題『この場所で』
まるで呪いの言葉のように"誰もがみんな"と一括りにする。
「みんな頑張っているんだから貴方も頑張れと。それが社会を生きることだと」
でもボクは貴方じゃない。貴方の普通はボクにとって神様にお祈りするくらい欲しいもの。
一口の食事に苦痛を感じる日々を必死に生きてる。
エネルギーも栄養も足りてない。
ペットボトルの蓋を開けれないほど弱い人もいるんだ
誰もがみんな、当たり前のように頑張れる訳ではない
題『誰もがみんな』
食卓のテーブルに置かれた花束は父親の新車購入のお祝いとして贈られたものだった。花言葉は知らないけど、きっと綺麗な意味なんだと思う。
ピリオドのように贈られた花束はバトンリレーの最終走者のごとく"おめでとう"という襷を繋ぐ。ボクとは関係ない所で繰り広げられたドラマは盛大な拍手をもって幕を閉じる。
興味がないので食事中は隅っこに寄せる
どうせならボクが食べれるものが良かった
題『花束』
お偉いさんの視界から外れた瞬間、スマイルという仮面を脱ぎ捨てて般若の面を着ける。着脱式のスマイルは不自然であり、素人目にも贋作だと分かる。
スマイルは勝手に溢れてくるものなのに給油ポンプみたいに搾取される。スマイルは消費税の対象外だ。
題『スマイル』
それは既に書いてしまった。だから此処にあるのは見られてはいけないもの。このアプリの存在に気づいて上から順に読んでくれていたなら聞いてほしい。書かれた内容は当時の本心かもしれないけど、文字にするのと実際に言葉にするのは違う。だから必要以上に傷ついたり悲しんだり、怒ったりしないでほしい。
そもそも誰にも見られていない前提で書いている。
題『どこにも書けないこと』