たくちー

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12/30/2025, 7:16:51 PM

 

 お金もないから古びた漫画を世界観を調べながら繰り返し読む。

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巨大化した海月があらゆる方面に触手を伸ばし、地球を包み込むネットワークを構成していた。触手には金箔が混ざっているのかキラキラと輝いている。

星に包まれている。

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本を閉じて空を見上げる。星々は遠く離れており、点と点を指先で追ってみる。穴だらけの網戸みたいにスカスカな夜空。その隙間から来年の運気が抜け出ていくようだ。



題『星に包まれて』

12/29/2025, 6:53:36 PM

 大病院の待合室より居心地の悪い自宅でドカ雪のストレスが心を押し潰す。新聞の死亡者の一覧に一行だけ名前を残して、この世を去る。日々のニュースに埋もれ、あっという間に忘れ去られる。"静かな終わり"と言えば救いはあるかもしれないが、踏み躙られた蟻や、車に轢かれた狸と何も変わらない。ただ生きて、そして死んだ。それだけだ。エンディングにスタッフロールは流れず、“fin”も”to be continued”もない

The end
暗幕が音もなく降りる



題『静かな終わり』

12/28/2025, 7:08:36 PM

 妄想はタダだけど心の旅路にはお金が必要。凍風吹き荒れる中では心は旅に出たがらない。多重放送のリビングでは無意識に脳のリソースを消費される。

一人部屋にチェックインして少し硬めのソファに座り、クッションに背中を預ける。ヒーターの電源を入れ、備え付けのハンガーラックや小型冷蔵庫を自由に使う。窓はブラインドで遮断されており、足元にはカーペットが敷かれている。コード類は視界に映らず、ゴミ箱も見えないように配置されていた。ほっと一息つく。現実と向き合える場所に帰ってきた


心と現実の旅路はリンクしている。どちらも非日常感が必要なんだ。結局の所、お金がなければ心も身体も病んでいく。



題『心の旅路』

12/27/2025, 7:36:24 PM

 浴室の曇りガラスにシャワーをかけると痩せこけた姿が現れ、あばら骨がそれを補強する。湯船に足を浸かりながら、棺桶にも足を踏み込んでいる姿は90代と遜色ない。常にコルセットを巻きつけているような圧迫感が全身を湯船に浸すことで幾分かマシになる。だが今度は凄まじい疲労感で立てなくなり、半水浴の状態で何とか立ちあがろうと片足を曲げた姿で10分ほど努力する。ボクが入浴を終えれば父親が "くそっ!クソっ!"と悪態を吐きながら風呂掃除をするのだろう。鏡は新入社員のように凍りついていた。軽い同情を覚えつつ、せめてもの救いにと湯船に浮かんだ汚れを救っておく。


題『凍てつく鏡』

12/26/2025, 7:01:52 PM

 月明かりの夜に部屋で一人、イヤホンをつけて。
この世界から断絶する。初めて曲を聴く。

テレビに映るあなたの存在を知りました。
熱心に追うわけでもなく、Instagramを眺める程度。

ファンというには程遠い冷たい関係。
「会えて良かった」とそれだけ伝えたい。



題『月明かりの夜』

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