12/5/2025, 7:09:56 PM
ドットで描かれた街並みはキラキラ輝いており、魂が、電子音を響かせる小さな画面に、苦しみを置き去りにして吸い込まれる。
ゲーム内のレストランで好きなメニューを注文する。ボクの分身のキャラクターに問いかける。
何のために生きるのか?
"ご飯をおいしく食べれるようになりたいからだ"
今のボクに自由裁量権は無い。だからこそ必死に足掻いて、足掻いて、何度も梯子を登り降りして、人生に喰らいついてるんだ。
苦しみを内蔵したきらめく街並みに一匹の小さな蛍となって溶け合う夢を見た。
題『きらめく街並み』
12/4/2025, 6:50:07 PM
手紙の中身は赤裸々な内容で誰にも見せない前提で書くからこそ"秘密の手紙"。
普段の笑顔の裏側が詰まってる。
題『秘密の手紙』
12/3/2025, 7:09:13 PM
飛行機の貨物室かと疑う程に凍える朝、肺を満たす空気の冷たさは明らかに異なり暗殺者のような殺意を放っている。全身に透明な鉛布団を掛けているかのように金縛りされている。冬の足音は点滴のように静かに、ゆっくりと近づいている。
題『冬の足音』
12/2/2025, 7:16:21 PM
贈り物の中身には、冷凍された鮭の切り身がぎっしり詰まっていた。まだ冷蔵庫には処分待ちの食材がいくつも残っている。常にお腹が痛いボクにとって食べるものはすごく大事。だから納得のいくもの以外、欲しくないし見たくもない。ボクの買い物の自由を奪わないでよ。全部処分して綺麗にしてからでないと買い物が出来ないんだ。あと何回食べれるのか分からないのに適当なものは食べたくない。
題『贈り物の中身』
12/1/2025, 7:32:22 PM
銀のネックレスのような凍てつく星空が首筋を冷やす。部屋で一向に進まない時計の秒針を眺める。今日はまだ始まってすらいないが考えるのも億劫で精神は凍てついていた。おせちと一緒に冷凍保存してほしい
題『凍てつく星空』