華化粧
癒せない程
引き裂かれし
無数の想い
言葉さえ失う・・・
抗えない程
逝く末の定め
非情な想い
声が枯れ果て・・・
光が痛く
遮る手が焼けつく
光が射る
貫く躯が崩れては
「生きた意味を 理解した・・・」
制裁に咲いた
還り血の華
花弁の雫 咲き乱れ
裁きに流れた
儚き血の華
血の結晶 光照らし
真紅の闇に堕ちた
私が望んだ・・・
紅雫
償え無い
罪の重さに
私は 次第に崩れ
廃と堕ち
埋もれた中
傷い 謳を呟いた
仮初めと儚さは
廻り巡り繰り返し
触れられ無い時
面影が擦り抜けは
「過チノ 血ヲ流ス・・・」
忘れられ無い
記憶は脈打ち続けて
締め付けた鼓動
駆け巡る想い
叶わぬ夢に寄り添い
静寂に殺められ
私は 現実・・・
求める事に
薄紅の雫・・・
唇に擦りて
遠く・・・ 遠く・・・
刹那に・・・
理解者
弱き臆病な私
失ってしまったから…
後からそっと
抱き締めて欲しいよ…
耳元で 囁いて
「愛してる…」と…
孤独が纏う私
淋しさで見え無くて…
優しくそっと
強く包んで欲しいよ…
耳元で 囁いて
「傍に居る…」と…
満たして欲しい…
こんなにも 求めてしまう…
触れ合いたいよ…
こんなにも 刻まれた願い…
私を理解してくれる人が
居るのならば…
創造者
静寂に包まれ
汚れ無き空間
光と闇が照す
異世界の聖地
宙に漂う
無数の破片と器…
選ばれし
器を手に包まみ…
理想の願い 望みし想い
優しく吹き込む…
「今はまだ 目覚めなくて良い
安らかに 深く眠りなさい…
夢の中で 貴方が選びなさい
何を求め 何を感じ 何を選び
在るべき場所を 強く願いなさい…
時が満ちたなら
同じ名で呼び覚まし 息吹かすから…」
そして その願いを胸に抱き
歩き出せば良いから
其れまでは
貴方が目覚める時を
見守り続けましょう…
「愛しき器よ…」
左眼
色褪せ無い様に
左目に焼き付け
世の理と古き理
酷い眩暈の苦痛
踏みにじられた
悲劇に犯されて
時の狭間の光と闇・・・
産み堕としたのが
罰ならば
生き定められしは
罪となり
軈て融合となり
私と共に
見定め
時の流れ
身任せ
せめて・・・・