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3/21/2023, 12:21:21 AM

《夢が醒める前に》

果たしてこれは、夢なのか。
そうでないのか。

わからない。

わからないが、ずっとここに居たい。
ここに居させてはくれないだろうか。

どんなに離れがたくても、
夢はいつか醒めてしまうものだし
時が止まることはない。

それでも、どうか。
今だけは。

この熱が醒めてしまわぬように、
ぬくもりを感じさせて。

3/16/2023, 12:08:34 PM

《怖がり》

人間は、知らないことが恐怖になるのだという。

それならば納得だ。
僕らは生まれた時、まだ何も知らないんだから。
怖くて当然なんだ。

新しいことをするたび、怖くなるのは当然であり、
別に悪いことじゃない。

僕らはこれから、
何を知って、何を知らないままなんだろう。

知った気になっても、この世界の一欠片しか知り得ていないのだろう。

全てを知りたい。いや、知りたくない。
知らないままでいたい。

少しスリルがあったほうが、人生楽しいじゃないか。

僕はこれからも無知な赤ん坊のふりをして、
まだ人生と旅をしていたい。

3/16/2023, 6:19:23 AM

《星が溢れる》

きらきらと。
自分の手から溢れていってしまいそうだ。

大切なものが、大切にしていたものが。
手のひらから、するすると。

星のように瞬いていたのに。
輝いて、彩りを与えてくれたのに。

どうしてなんだろう。
溢れる、溢れる。

どうか行かないで。
僕を置いて、遠い所へ行かないで。

僕が見つけた輝きを、奪っていかないで。

3/10/2023, 1:32:34 PM

《過ぎ去った日々》

季節は移ろぐ。
そうやって幾星霜の時が流れた。

なのにどうしてだろう。
僕の心の穴はぽっかり空いたままだ。

何がいけなかったのだろうか。

出会いを見つけて、
別れを惜しんで、
また出会う。

そう繰り返してきただけなのに。

そう繰り返してきたからだろうか。

引き止められたらよかったのか。
手を振るわけではなく、
腕を引っ張って、
泣きじゃくって、
行かないでと言えたなら。

僕の隣には誰か居ただろうか。

過ぎ去った日々はもう戻らないのに
願ってしまうばかりだ。

また誰かが僕を見つけてくれることに。

また誰かが僕に手を差し伸べてくれることに。

そうしたら今度は
離れないようにしっかり繋ぐからさ。って。

そうやってずっと、

願ってばかりだ。

3/6/2023, 2:26:26 PM

《絆》

ひいたり、くっついたり。
忙しいことだ。

僕たちは糸のように、
好きな人とは結んで
合わない人とは縁を切る。

引き契れてしまうこともあれば、
がんじがらめになってしまうこともある。

それでも、僕らは器用な生きものだから。

離れてしまった糸どうしも
また結び直すことができるんだ。

だから心配しないで。
自分の思うままに生きていけばいい。

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