《過ぎ去った日々》
季節は移ろぐ。
そうやって幾星霜の時が流れた。
なのにどうしてだろう。
僕の心の穴はぽっかり空いたままだ。
何がいけなかったのだろうか。
出会いを見つけて、
別れを惜しんで、
また出会う。
そう繰り返してきただけなのに。
そう繰り返してきたからだろうか。
引き止められたらよかったのか。
手を振るわけではなく、
腕を引っ張って、
泣きじゃくって、
行かないでと言えたなら。
僕の隣には誰か居ただろうか。
過ぎ去った日々はもう戻らないのに
願ってしまうばかりだ。
また誰かが僕を見つけてくれることに。
また誰かが僕に手を差し伸べてくれることに。
そうしたら今度は
離れないようにしっかり繋ぐからさ。って。
そうやってずっと、
願ってばかりだ。
3/10/2023, 1:32:34 PM