久しぶりに帰省した実家の押し入れで埃を被ることなく綺麗に保管されている見慣れない箱
その箱を手に取りそっと蓋を開けた

中には幼い頃に私が描いた絵や作った工作、両親へあげた肩たたき券など、私の幼い頃の思い出が沢山詰まっていた

恥ずかしくなって、いい加減捨ててほしいとお母さんへ箱を見せて言ったけれど
大切なものだからダメよ、と断られてしまった

こんなものの何が大切なのよと言いたかったけれど、お母さんの手が私の少し膨らみだしたお腹へそっと触れて

「もうすぐ分かるわよ」
そう言って優しく微笑みながらお腹を撫でてくれて、
思わず泣きそうになった


あんな小さかった子がとうとうお母さんになるのね、嬉しいわ
……そんなこと言われたら捨ててなんてもう言えないじゃない


『大切なもの』

女のコver.

ずっと好きだった人から告白された
とっても嬉しくて、泣きそうなほどに嬉しくて
なのに今日がエイプリルフールだと気付いてしまった

その告白は嘘？本当？どっちなの？
何で今日に告白するの？酷いよ
もし嘘だったら私、暫く立ち直れないよ


男の子ver.

「好きだ、俺と付き合って」

ずっと好きだった子に勇気を出して告白した
一瞬嬉しそうな顔を見せたのに、その表情は段々と曇っていく
そうして今日がエイプリルフールだと思いだした

この告白がどっちなのか分からないのかもしれない
本当に好きだと信じてもらいたくて「本気だから」「嘘じゃないから」とか言ってみるが、どうやら益々困惑させたらしい
何故俺は今日に限って告白してしまったのだろうか？
彼女を困らせたいわけじゃないのに

必死に思考を巡らせ出した言葉は

「返事は今日じゃなくていいから！」
頼む！どうかこれで嘘じゃないと気付いて

『エイプリルフール』

あとで投稿します。

『同情』

後で投稿します。

『枯葉』

後で投稿します。

『誰よりも』