天気予報だと今日は雨らしい
雨は好きだ
雨の日は一日謎の安心感があるから
不思議だよね
なんで安心するんだろう
何も考えず
優しく降る雨を部屋の窓から眺めて見ると…
どうしてだろうか…
胸がいっぱいで
何故か辛くて悲しくて
何故か誰の記憶にも残らず
“このまま霧のように消えてしまいたい”
そう思わずにはいられなくて
雨が静かに落ちる音を聞きながら
気づけば
私は泣いていた_...
声を押し殺して、今までの辛いことや
隠していたどうしようもない不安が発散されていく…
ポツポツ…
サア…
ああ、降り始めた。
さっきまで晴天だったのに…
まるで私の心のように空が泣いているようだ。
こう言う日は、たまに思う。
雨の日に泣いてしまうのは…
きっと私の心が、常に泣いているからかもしれないって…
雨の日にふと、安心してしまうのは、この優しい雨が私を隠してくれているからだって…
雨が止むその時まで、心の負担を減らせるように…
また明日も生きていけるように…
でも、もし、心が晴れる日が来たら…
私は…どんな私になっているだろう…
ハハ…全く想像がつかない。
ポツ…ポツ…
…そろそろ、雨が止みそう…
明日は晴れか…
「…明日はどんな仮面を付けて仕事しようかな…そう言えば◯◯さんってアイドルが好きって言ってたな…調べなきゃ…あとあの人の好きな話題は…」
あゝ…
…また雨にならないかな…
きらめき…きらめきか…
いろんなものがありすぎて言葉がまとまらない。
極端の言えば、希望の光とか誰かの救いになる光とかそんなイメージが私は強いかな。
嫌いだなあ…
嫌いだ…
救われたと勘違いされるんだもん…
本当は救われていないのに…
本当は何も変わってなのに…
期待させないでよ…
私を、貴方に期待させないで…
貴方が眩しすぎて、瞬すぎて…
また貴方に会いに行きたくなる。
また声を聞きたくなる。
また体温を感じたくなる。
もうこの世にいないというのに…
私にとってのきらめきは貴方だった。
貴方が私の救いであり、光だった。
嫌いだ…嫌いだよ…
どうして、私も連れて行ってくれなかったの?
どうして、最後の最後で…
“愛してる”
と手紙で伝えに来たのよ…
貴方からもらったきらめきなんていらないわ…貴方に全部返すから…もう一度、幸せに笑った顔を私に見せてよ。
私は、きらめきなんかより、貴方がいいの。
些細なことでも
貴方のことが気になるの
これがなんの意味か
私は知らない
でも
貴方のことを考えると
フッと
笑みを溢してしまうわ
この気持ちは
なんて言葉で表すのだろう
いつか分かる時が来るのかしら
その時は
些細なことでも貴方のことを
語りそうだわ
街の明かりは嫌い。
綺麗だけど…たまにその綺麗な明かりは目には痛くて、眩しすぎて、寝たい夜なのにまるで朝みたいに光り輝く。それが嫌。でも、そんなたまにのたまに、その光に救われることがあるのは確かで、温かい光だなと思う夜もあって…まあ、いいか…と、どうでも良くさせてくれる…。
しかし、そう思うことは本当にごくたまにで良いんだ。
眠らせてあげたら良いのに。
ずっと明るいと疲れるのに。
この街には夜がないのだろうか。
…………上京したばかりの私は眩しい街中を窓から眺めた後、光を遮ってくれるカーテンを閉め、布団を被った。
「…お疲れ様…」
そう、ぼそっと口に出し、私は眠りについた…。
この先のことなんて考えたことがない。
考える時間が…余裕が…ないからだ。
毎日残業し夜遅くに誰もいない家に帰り、寂しい夕飯を食べる。
食べた後は、風呂に入って髪乾かして、明日のやることを考えて…後は寝るだけ…
毎日同じことの繰り返し…平和なんだからまだいい方だろうと思うけど…
自分の思っていた平和とは程遠くて…
今いる現実が本当に幸せなことなのか、平和というものなのか…正直、そういうのがわからなくなった…
この道に先は何が見える?もし、それが未来の自分のことを言っているならば…
僕は…何も見えないと答えるんだろうな…真っ暗で…なにも見えないんだ…
でも、幼い頃のように、何かに期待して憧れて眩しい何かをまた目指すことができたら…その時は…
今いる道の先には…何が見つかるんだろうね…僕の目にはどう見えるんだろう…
そんな日は…いつかくるのかな…
………さて、もう、寝る時間だ…
また同じ明日に…
おやすみ…