街の明かりは嫌い。
綺麗だけど…たまにその綺麗な明かりは目には痛くて、眩しすぎて、寝たい夜なのにまるで朝みたいに光り輝く。それが嫌。でも、そんなたまにのたまに、その光に救われることがあるのは確かで、温かい光だなと思う夜もあって…まあ、いいか…と、どうでも良くさせてくれる…。
しかし、そう思うことは本当にごくたまにで良いんだ。
眠らせてあげたら良いのに。
ずっと明るいと疲れるのに。
この街には夜がないのだろうか。
…………上京したばかりの私は眩しい街中を窓から眺めた後、光を遮ってくれるカーテンを閉め、布団を被った。
「…お疲れ様…」
そう、ぼそっと口に出し、私は眠りについた…。
7/8/2024, 3:34:21 PM