忘れられない、いつまでも。
何かの本で『男性は付き合った女性のことを忘れない』と書かれていたけれど、それはあながち間違ってはいない。
今日、僕は結婚する。
ずっと好きだった人、ではなく、
ずっと僕のことを想っていてくれていた人と。
片想いの相手とは、いい思い出だ。
ずっと友達という間柄だった。
そんな彼女も昨年結婚した。
相手は僕の親友だ。
嫉妬は無い。
親友なら彼女を幸せに出来るだろうと思っていたし、
実際に彼女の笑顔を見れば幸せだと言える。
それでも。
忘れられない、いつまでも。
僕の心の中に燻る気持ち。
燃え上がることは無いけれど、
消えることも無いような、そんな感じだ。
今日、僕は結婚する。
一年後
初めて告白して、初めて失恋したあの日。
桜が舞い散る景色が涙に滲んで、
それでも視界は私の大好きなピンク色に染まった。
一年後の今日。
同じ桜の樹の下で、初めて告白を受けた。
あの時に告白したあの人から。
涙が溢れた。
今年も私の視界はピンク色に染まった。
初恋の日
『一目惚れ』って本当にあると思う。
私は、あるの。
もうビビビってきちゃった!
すごく優しくて素敵な人だったなぁ。
彼氏が欲しいと思っていても、
好きな人には出会わなかった。
だから恋することがどんなものなのか、
少女漫画でしか知らなかった。
でも『恋』がどんなものか分からなかったけれど、
あの日あの人と出逢ってから、知ってしまったの。
それはもう本能的に。
今日はなんて名付けようかな。
やっぱり『初恋の日』かな。
明日世界が終わるなら
明日世界が終わるなら、君に逢いに行く準備をしよう。
最初の第一声は『ただいま』かな?
君はまた『おかえり』って言ってくれるだろうか。
プレゼントは持っていけそうにないから、
ありったけの僕の気持ちを伝えよう。
伝えたいたいこと全部言えるように、ノートに書いて覚えていくんだ。
明日世界が終わるなら、僕もようやく君に逢いに行ける。
君と出逢って
君と出逢って数年。
君に恋したそんな日々もあったけど、
今日は君の晴れ舞台。
白いウェディングドレス姿の君は、
いつになく綺麗だ。
これで僕の片想いの日々は終わる。
いや、正直言えばまだ終わらないかもしれないし、
近い未来、忘れてしまうのかもしれない。
君の隣が僕でないことは淋しいけれど、
君があんなに幸せそうに笑うから、
それだけでもいいのかもしれない。
君と出逢って、僕は『恋』というものを初めて知ったんだ。