NoName

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2/7/2026, 2:08:10 PM

どこにも書けないこと

 わたあめってどんなに大きくても、力込めてギュッギュッて丸めれば小石くらいに小さくなるよね?
 あの子に、それをやりたい。そして食べたい。

 それか、小さな箱に入れて持ち運びたい。

2/6/2026, 2:36:39 PM

時計の針


 揺れる車内の窓から、夕陽がこぼれる。オレンジ色の光は、隣に座る彼女のまつ毛を照らした。
 各駅停車を告げるアナウンスが聞こえ、自分の降りるべき駅に近づいていることがわかる。
 彼女の笑い声とか、匂いとか、仕草とか。
 ぜんぶ、もっと聞きたくて。感じていたくて。まだ足りなくて。永遠に、駅に着かなければいいのにと思ってしまう。
 このまま、時計の針が止まってしまえばいいのに。
 ただ景色を見つめる彼女の瞳が綺麗すぎて、そう願わずにはいられなかった。

2/4/2026, 2:48:25 PM

Kiss



それをしたところで、あなたはきっと何も感じないでしょ。

1/29/2026, 12:29:45 PM

匂いも声も顔も性格も髪型も


思いきり笑うと見える八重歯も

自分が性格悪いこと自覚して自己嫌悪になってるところも

情けない声も

本気出してるところも

距離近いところも

くだらないことをすぐ思いつくところも

気遣いが上手いところも

歌をうたってるところも

なんかもう何もかも





すき


1/28/2026, 1:55:48 PM




 君の匂いも、声も、姿も、カタチも。どこかもう薄れていて曖昧になっていた。
 15年ぶりに戻ってきたこの街は、何もかも変わっていて、どこか見知らぬテーマパークにでも迷い込んだのかと錯覚しそうになる。
『ねえ、歩くの速い』
 いつしか彼女がそう文句を言った。
 僕はきちんと歩幅を合わせていたつもりだったのに。
『ごめん』
 更にゆっくりと歩く僕は、自分がカタツムリになった想像をしていた。いつも怒られるたびに、何か考えてしまうのが癖だった。

 15年。長いような短いような月日。
 きっとたぶん、君にとっては早く、短いものなのだろう。


 この街は何もかも変わっている。店も、音も、雰囲気も。
 並んで座ったベンチは、塗装が剥がれ、昔の名残りを残したまま廃れている。
 僕はそこに腰掛けてみた。
 15年前のように。ただ、ゆっくりと座って、街並みを眺める。
『あれ、君同じ高校でしょ?』
 話しかけたのは君からだったよね。その日は風が強くて、目も開けられないほどだった。でもなぜか、君の声ははっきりと聞こえたっけ。
 

 でも今は、風の声しか聞こえない。


「君…………」

 風に混じる、高い声。
 耳を疑う。
 そんなはずないのに。
 いるわけないのに。
 でも。
 もしかしたら。


「…………早かったね」

 



 次は、言われなくても歩幅を合わせるよ。

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