もう立秋だと言うのに、気温が30℃を超える日が続いている
しかし、最近の早朝と夕方は、空気が冷える
半袖に半ズボンでいると寒く感じる
久しぶりに出した薄い長ズボンに、半袖の上から軽く羽織る
これで丁度いいくらいだ
澄んだ空気を、山の上の太陽があたためるのを感じる
暖かさを背中に感じながら、学校に足を踏み入れる
コンクリートで作られた校舎の中は、冷やされた空気で満たされており、寒ささえ感じる
まだ生徒は誰もきていない
人の気配は感じられない
そんな校舎で、誰もいない自分の教室に入り、席につくなりうたた寝を始める
空気が少しづつ温度を上げる
静かな教室で、誰もいない校舎で、ただ一人
赤から青に変わった信号
それを合図に、君が「じゃあね」と言って歩いていく
今までは、「またね」だったのに、今日はもう違う
ただの別れの言葉なのに、もう君とは会えないように聞こえて、心が締め付けられる
何か言おうとしたけど、何も言えなくて
「…じゃ」
と、呟くことしかできなかった
君に恋をした
誰かにバレることもない、叶うことの無い、静かな恋
この気持ちは、私が心に閉じ込めておこう
きっと、この気持ちをあなたが知ってしまったら、困ってしまうだろうから
ずっと友達だと思ってた人が、いきなり愛してるって言ってきたら、誰だって困っちゃうし
だから、私はこの思いを隠し通す
あなたへの、秘密の愛
僕の心は、ここにあるよ
君を待ってるんだよ
だから、戻ってきてよ
聞こえてる?
僕が過ごすのは、刻々と変化する、新しい日々
空模様も、道の色も、通り過ぎる人も、全てが新しい
そんな変化の中には、僕の過ごす町も含まれている
いつの間にか新しい家が建ってたり、逆に無くなってたり、止まってる車の数も変わるし、部屋の数が増えてたりもする
僕が暮らしているのは、日々新しくなる、見知らぬ町
ここで暮らしている人々は、日々変化する、僕ら人間だ
その点に関して言えば、人々は皆、同じだ