鳥のように、どこまでも広く、狭いこの空を飛んでみたい
鳥のように、どこまでも深く、浅い、この空を飛んでみたい
私が鳥になっても、今の人のままでも、この空の向こう側は行けないし
私がどんなものであろうと、海は渡れないし
私がどんな格好をしようと、県境は越えられないし
まぁ、言っちゃえば、めんどくさがりなのと、臆病なだけなのだけれど
この空の向こうは、この海の向こうは、この線の向こうは、この先の空間は、
果たして、どんな世界が広がっているのか
行く気もないのに、ただ想像して、気になって、
でも結局行かない
そんな私は、今日も心の中で、鳥になる
さよならを言う前に
何も言わないで欲しい
さよならの前に何か言われると
心の奥に閉じ込めたはずの気持ちが、
熱い、熱い、恋心が
カッと燃え出して、出てきてしまうから
さよならをするときは
またね、じゃなくて、さよならがいい
またねって言われると、まだ、もしかしたら、って
考えてしまうから
期待してしまうから
だから、ね
君が、どんなさよならを告げようと
どんな形で、さよならになろうとも
さよなら
その一言で、終わらせたい
「…さようなら」
昨日の空模様
今日の空模様
明日の空模様
一つもおんなじものは無い
毎日が、新しい空模様
何気ない日常も、変化してる
もう、あなたのことなんて忘れたい
あなたのことを思い出したくない
あなたの姿を思い出すと、悲しいだけだから
だから、あなたのものは全部捨てた
でも、家のキッチンとか、お風呂場とか、寝室とかにいると、あなたを思い出しちゃうから、引っ越した
でも、ふとした時にあなたを思い出す
なんでだろう、最低だったのに
あなたなんて、今思えば最悪な人だったのに
いつまで経っても捨てられない
あなたとの楽しい思い出
私の頭の中で、いつまでも輝いている
君の音は、世界で1番美しい
純氷のように透き通り、しかし、決して弱くない、芯のある音
いつも君の音は、悲しそうだった
泣いているような、そんな音
でも、美しかった
今でもこの耳に、君の音は残っている
しかし、君はもう、目の前にはいない
君だけが、君の音だけが、生きがいだった僕は
静かな夜の海に、うたう
僕自身が、音となり、君の元へ、届くように
じゃぶ、じゃぶ