あの頃の私へ
これを見ている私。今の君は、さぞ苦しいだろう。
自分の夢ができて、今まで感じたことがないくらい、その夢の道へ進みたいという、強い欲求がある。
その夢のことを考えるとき、ワクワクして、ドキドキして、でも心の半分くらい不安で、でも高揚感であふれている。よくわからないグチャグチャした気持ちになる。
自分の夢を見つけたんだ。それはいいことだと。素晴らしい。
しかし、その夢を否定されることが怖くて、いとも簡単に切り捨てられることが怖くて、周りの人に言えない。
わかるよ。私だから。隠していれば楽だから。否定される苦しみよりかは、まだいいから。
でも。それで自分を変えられるのか?そのままで、自分の未来は変わるのか?
厳しいことを言う。黙ってても、隠してても、自分の夢なんて叶いこっちゃない。叶うはずもない。他の人に言ってもらっても、それじゃあ自分の夢を叶えても、楽しくなんてない。
今、お前が言わなくてどうする?その気持ちを持ってるのは、お前だけだ。周りがどうこう、じゃないんだよ。お前が、お前しか決められないんだよ。お前しか、言えないんだよ。
今の私は、後悔してる。苦しんでる。泣いてる。死にたくなってる。過去の私を、憎んでる。
そうなってほしくない。お前が歩む未来は、明るいものであって欲しい。たった1人の、私だから、過去の私に、わかって欲しい。
最後に一つ。お前は、お前だ。この世界に、唯一無二の存在。合わなくて、否定されることだってある。気に入られなくて、切り捨てられることも山ほどある。
でも、それは当たり前。その傷が痛いものだってわかってる。痛くて、苦しくて、泣きたくて、うずくまって。それでいいんだよ。
その中で、どう立ち上がって、どう進むか。どう立ち向かって、どう進んでいくか。それを決めるのは、お前だけだ。
お前が今過ごしている時間、その時間が過去になってから、後悔することになってほしくないから。言え。大変なことだ。自分の本当のことを言うのは。でも、言わなきゃ、変わらないぞ。自分の決意を、夢を、目標を。主張しろ、自分自身を。今のお前を。
頑張れよ。
あとがき
長くなりました。今回は、「今の私から今の私」と、「未来の私から今の私」の、二つの意味を込めて書きました。
今を生きる皆さん、今を苦しんでいる皆さん、今を苦しんでいる私へ。
夢は、目標は、やりたいことは、意見は、その人自身の、唯一無二のもの。胸を張って、主張してください。否定されても、切り捨てられてもいいんです。それが自分だから。どうか、諦めないで欲しい。
頑張れ。
君の仕草
考えるときに、右手の人差し指と親指の腹を擦る
深く考えてるときには、それが大きくなって、瞬きも増えて、その仕草が、妙に色っぽくて、ドキドキしてた
君の香り
なんの香りかは分からないけど、甘い、フローラルな香り
その奥に見える、君の自身の香りと、女の子の香り
それが香るたび、僕の頭に殴られたかのような衝撃が走った
君の好きなもの
君自身がかっこよかったけれど、君の好きなものは、可愛いもの
可愛い服を着て、可愛いアクセサリーをつけて、可愛い人形を集めていた君が、どうしようもなく可愛くて、愛おしかった
多分この先生きていく中で、忘れることなどできない
新しく好きな人ができても、もう少しで死ぬとわかっても、忘れられない記憶となっている
だって君は、僕の愛した人の一人で、どうしようもなく愛していたから
記憶の中のどこかには、いつも君がいる
だから、忘れられない、いつまでも。
一年後には、僕らは一緒にはいなくて
三年後には、みんなとの思い出も薄れてきて
五年後には、もうほとんど忘れてしまって
十年後には、それぞれの人生をまっすぐ見据えてる
こんなに短い時間だけ、一緒に過ごす仲間
その仲間の中に、どんな意味を見出せるか
その仲間の中で、どんな「今」を過ごすのか
一年後の自分が、後悔しないように
一年後の自分に、悔いの残らないように
今もすぎてく時間を過ごそう
明日世界が終わるなら
君と今日の晩御飯を考えよう
今夜は何食べようって。
ニュースで言ってる、「今日で世界は終わります!しかし、助かるかもしれません!逃げてください!」
そんなことは無視だ。ぷつりとテレビを消してしまおう。
最後の晩御飯。贅沢をしようか。
高いお酒に、高いグラス。贅沢な料理を食べきれないくらい出して。
いい感じにお酒が回ったら、君の手を握って、君を見つめて、キスをして、抱きしめて。
そのままソファに倒れ込んで、君と愛し合おう。
そして愛を囁き合う。この世界が終わっても。もしも生まれ変わっても、僕は君だけを愛すると。君は僕だけを愛すると。
空が赤く染まる。雲の隙間から、真っ赤な岩が降ってくる。
それを眺めながら、僕らは、長く、短く、熱く、切ない。一生分の口づけをした。
天が落ちる。世界が白く染まる。
その日、地球は粉々になり、ニンゲンという生物は、この宇宙に存在しなくなった。
しかし、魂は彷徨い、別の世界を求める。
僕は、愛する人と共に、別の世界へと旅立った。
君と出逢って
ふと目を上げた、その瞬間
君と出逢った
目が合った瞬間に、火花が弾けて、
君の目も輝いて、
君がとても美しくて、
とてもこの世のものとは思えないくらいに、輝いてた
そこから声をかけるのは、同時だった
君も自分も、「運命」だと、そう思った
そこから距離が縮まるのには、そう時間が要ることではなかった
「ーってのが出逢いね」
今でも友達に、自慢の妻との出逢い話をする
あの時の瞬間は、間違いなく自分を変えるものだった
あれがなければ、今の自分はないだろう
あの瞬間と、君との出逢いと、君自身に、感謝を