今夜の空は、星が綺麗だ。
君もみているのだろうか、この空を。
この、星が溢れる空を。
空の上から…
『君のその瞳』
『見つめられると、ほっとして』
『暖かい布団にくるまって、ぬくぬく、ほわほわしてる感じがする』
『そらされると、胸がざわざわする』
『何だか、自分の好きなものが、なくなってしまって、日常から消えてしまったみたい』
『君の瞳は、落ち着いていて、暖かくて、優しくて、柔らかい』
『そんな、安らかな瞳』
『その瞳で、私をずっと、見つめていてね…』
彼女が日頃からいっていた言葉を、彼女が死ぬ時にも聞くとは思わなかった。
でも、俺は心に決めた。いや、決まっていた。
彼女を、彼女だけを、見つめ続けると。
君の隣で、ずっと笑っていたい
君の隣で、いつでも微笑んでいたい
君の隣で、涙を流したい
君の隣で、怒りたい
君の隣で、いじけていたい
君の隣で、愛を確かめ合っていたい
これを思うのは、我儘?
それとも、仕方のないこと?
これは、君が決めてね
ずっと隣に居られなくても、君が笑えば、私は幸せだから
もっと、知りたい
君のことを、知りたい
今考えてること、
今いる場所、
今思ったこと、
今やってること、
今一緒にいる人、
全部、全部全部全部、知りたい
こう思って、君に話しかける
この行為や、考えのことを、世間では、
「すとーかー」?とかいうんだってね
まぁ、悪いことじゃないよね
好きな人を知りたいのは、この世の全ての人が、
おんなじなんだからさ
平穏な日常って、どんな日常?
毎日ダラダラ、好きなことをできる?なんか違う
犯罪とかに巻き込まれない、安全な生活?ちょい違う
普通の日々?なんか違うなぁ、それに、普通って何?
確かに、平穏な日常を過ごせたら、多分いいんだよね
その、「平穏」が何なのか、少なくとも僕にはわからない
もしかしたら、わかる人もいるかもしれないけど、多分ほとんどの人が、「えーっとぉ…」って、黙ってしまうと思う
平穏な日常が、過ごせたらいい、それは思う
なんだか、優しい日々な気がするから
だけど、どんな日常かはわからない
もしかしたら、その『平穏な日常』っていうものを、見つけるために僕らは生きているのかもしれないね
そう考えると、何だか、楽しくなってくるよ
どんな日常なのか、ワクワクする
ねぇ、そう思わない?
…え?僕だけ?