『君のその瞳』
『見つめられると、ほっとして』
『暖かい布団にくるまって、ぬくぬく、ほわほわしてる感じがする』
『そらされると、胸がざわざわする』
『何だか、自分の好きなものが、なくなってしまって、日常から消えてしまったみたい』
『君の瞳は、落ち着いていて、暖かくて、優しくて、柔らかい』
『そんな、安らかな瞳』
『その瞳で、私をずっと、見つめていてね…』
彼女が日頃からいっていた言葉を、彼女が死ぬ時にも聞くとは思わなかった。
でも、俺は心に決めた。いや、決まっていた。
彼女を、彼女だけを、見つめ続けると。
君の隣で、ずっと笑っていたい
君の隣で、いつでも微笑んでいたい
君の隣で、涙を流したい
君の隣で、怒りたい
君の隣で、いじけていたい
君の隣で、愛を確かめ合っていたい
これを思うのは、我儘?
それとも、仕方のないこと?
これは、君が決めてね
ずっと隣に居られなくても、君が笑えば、私は幸せだから
もっと、知りたい
君のことを、知りたい
今考えてること、
今いる場所、
今思ったこと、
今やってること、
今一緒にいる人、
全部、全部全部全部、知りたい
こう思って、君に話しかける
この行為や、考えのことを、世間では、
「すとーかー」?とかいうんだってね
まぁ、悪いことじゃないよね
好きな人を知りたいのは、この世の全ての人が、
おんなじなんだからさ
平穏な日常って、どんな日常?
毎日ダラダラ、好きなことをできる?なんか違う
犯罪とかに巻き込まれない、安全な生活?ちょい違う
普通の日々?なんか違うなぁ、それに、普通って何?
確かに、平穏な日常を過ごせたら、多分いいんだよね
その、「平穏」が何なのか、少なくとも僕にはわからない
もしかしたら、わかる人もいるかもしれないけど、多分ほとんどの人が、「えーっとぉ…」って、黙ってしまうと思う
平穏な日常が、過ごせたらいい、それは思う
なんだか、優しい日々な気がするから
だけど、どんな日常かはわからない
もしかしたら、その『平穏な日常』っていうものを、見つけるために僕らは生きているのかもしれないね
そう考えると、何だか、楽しくなってくるよ
どんな日常なのか、ワクワクする
ねぇ、そう思わない?
…え?僕だけ?
この世が、愛と平和に溢れれば、争いはなくなる?
多分違うよね
この世は、争いがあるからこそ、愛を愛と感じるのであって、争いがあるからこそ、平和がある
この世に争いがなければ、平和とは生まれないものだった
争いがなければ、愛は、誕生しなかった
これは、逆も然りだと言える
だからと言って、争いが許されるかと言われると違う
だが、人と人の食い違いで、意見が、性格が合わず、
ただ、死んでしまう人がいなくて、最後には仲直りができて、関係が深まるような争いが、いいと思うんだ
この世に、死んでいい人も、死ななきゃ行けない人も、死んだほうがいい人も、1人だっていない
それが、残酷で、理不尽な死でも
国を守るための戦いであったとしても
国王も、大統領も、隊長も、
人の命を殺す、死なせることはしてはならない
一人一人を大切にしなきゃいけない
愛と平和に溢れれば、争いはなくなる?
それは違う、でも、その争いで死んでしまう人は、傷ついてしまう人は、いてはならない
あなたの周りの人、大切にしてあげて