目の前の無防備な彼女
短い袖から伸びる白い腕が、俺の欲望を掻き立てる
ソファに体を預けた、だらけきった体制が、俺を煽る
スラリと伸びる、細い足が、俺の抑止力を削る
俺が隣に座ると、隣からかおる甘い香り
女の子の香りだ
その香りが、俺の我慢を壊した
隣の彼女を押し倒す
「きゃっ」と可愛い声が漏れる
その声がまた、俺の欲望を増幅させる
目の前の驚いた顔
それがまた可愛らしい
俺は、みずみずしい唇に、貪りついた
列車に乗って
列車に乗って、どこまでもいこう
たたん、ととん、たたん、という柔らかな音が響く車内で
うとうと、居眠り
心地よい揺れと、一定のリズムが、私を眠くさせる
ふぅ、と一息ついて
程よい硬さの背もたれに背中を預けて…
Zzz…
遠くの街へ
ここから、ずーっと遠くの街へ
飛んでいきたい、あの街へ私の生まれた故郷へ
そして消えたい、あの場所で
思い出詰まった、あの場所で…
ーーー
「帰病ですね」
医者はいう。
目の前の親は泣き崩れた。
しかし、隣にいる子供は虚ろな目をして、「帰らなきゃ…」と、呟いている。
帰病(キビョウ)2200年に現れた精神的な病気
心が傷つき、追い詰められた人に発症し、「どこか(自分が思う故郷だと考えられている)」に行って死にたいと思い、彷徨う病気である。
人に感染するようなものではないが、帰病にかかった人と関わりを持っていた人は、その事実が精神にダメージを与え、帰病にかかる確率が大幅に高くなる。
食事をすることがなくなり、栄養失調、または餓死により死んでしまう。また、家から出た帰病の人が山の中で落下死しているところも発見されている。
今のところ治療方はなく、治らなければ確実に死んでしまうため「不治の病」として、人類を脅かしていた
君は今
もう会えない君。今、どこにいますか?
もう話せない君。今、誰と話していますか?
もう笑えない君。今、誰と笑っていますか?
もう関係ない君。今、誰と関係を持っているの?
僕の大好きな君。僕が大好きな君。
君は今、何をしていますか?誰といますか?
もう会うことのない君。元気で、幸せなことを願っています…
皆さんのおかげでいいねが1000を超えました。ありがとうございます。
これからも日々書いていきますので、読んでいってください。
今日の空は、なんともいえない天気
晴れとも、曇りともいえない妙な空
なんだか、ため息をつきたくなるのだが、ため息をつくこともなんだか違う気がする。
かと言って、空を見て外で遊んで楽しむのも違う気がするし、落ち込むのも違う。
まぁ、気分が上がらないのは確かである。
しかし、下がりきってるわけでもない。
微妙な感じ。
まぁ、眩しいほどの太陽が照っている日とか、
バケツをひっくり返したような雨とか、
人が飛ばされてしまいそうなほどの台風とか、
足が埋まってしまうほどまで降り積もる雪とか、
そんな極端に気分が上下する天気ばかりじゃないってことかな。
こんな中途半端な天気も、たまにはある。最悪な天気の時もあるし、最高な天気もある。
そんなふうに、未来は誰にもわからない。
今日は空から、そんなことを学んだ。
人っていうのは、どんなものからも学びを得られるものだ。
こんな天気も、悪くない。