お祭り
両手で持ってたヨーヨーとかき氷を
君の方を見ながら右手に移す私と
プラプラしている私の左手と
全然気づいてくれない君
私だけ
あの夏から進めない
君がいた夏、甘すぎた夏
終わりにしよう
もうさお互い辛いだけだからさ、
こんな関係行き着く先がないもの。
あの日そう言った君に言えばよかったんだ。
行き着く先なんてないよ、分からないよ。
だけど僕は君が好きなんだ。
一緒にいたいんだ。って
ただ強く抱きしめればよかった。
目が覚めると
カーテンの隙間から光が漏れている、暖かい。
隣にいる君は、まだ寝ているようだ。
君の寝顔を暫く見つめる。 幸せだ。
長い睫毛がぴくぴくしてきた。
ぱち、黒い瞳が僕を捉える。
「おはよ。」
「おはよう。まだ寝ててよかったのに。」
君にそう言った瞬間目の前が明るくなる。
堪らず目を閉じ、もう一度開けると
見慣れた天井が見えてきた。
あぁ、やっぱり
まだ寝ててよかったのに 。
日差し
彼女は夏が嫌いらしい
肌が焼けるからだそうだ
「日差しつよ、無理焼けちゃう。」
また泣き言を言っている
「健康的でいいじゃん。」
「はぁー?舐めてんの?」
どうやら彼女の気に触ったらしい
だけど本当に良いと思う
夏の日差しに照らされてる君は
なんだかすごく綺麗だ