幸せとは
幸せについて語る人をたまに見る。
何が楽しいのかなって思う。
そんなことを話して、利益でもあるのだろうか。
もっと、話していて嬉しいことを話せば良い。
その方が気楽で幸せだ。
比較しないから。
心の迷路
―優柔不断の人は心配性なんだと思うの。
―そうかな。僕は心配性ではないんだけれど。
―…フフッ。それはちゃんと否定するんだ?
嘲笑する君に僕は言った。
―じゃあ、優柔不断ではない人は自己中って言われたら納得するの?
―納得するよ。だって、自分の性格を全て自己判断してはいけないでしょう?
君の言葉はなぜか説得力があった。
―でも、必ず自己中ではないでしょ?
―それはそうね。つまり私は自己中ではなくて、君も心配性ではないということ?
―そういうこと。…なんで急に優柔不断の人が心配性だと思ったの?
すると君は困惑した笑みを浮かべ、
―さぁ。忘れちゃった。
と、涙を浮かべた。
透明な羽根
―良い子は天国に行くんだ。
ある日先生は言った。僕は悪い子だから、先生にこう質問した。
―それじゃあ悪い子は?
すると先生は今までの変わらない笑みで、
―悪い子は地獄に落ちちゃうの。
と先生は可笑しく笑った。
―どうして悪い子は地獄に行くの?
悪い子だって、天国に行きたいと僕は思った。
―悪いことをしたから、罪を償わなければならないからだよ。
次の日その先生は死んだ。先生はきっと良い子だから天国に行ったんだろうな。
後で知ったことだが、先生は自殺したらしい。先生が残した遺書には、
―悪いことをしてごめんなさい。騙してごめんなさい。
と書いてあったらしい。先生には天国へ行く、羽根はなかったみたいだ。
ということは僕も地獄に落ちるのだろうか。
透明な羽根は取れて、真っ逆さまに落ちるのだろうか。
先生みたいに。
灯火を囲んで
―綺麗。またキャンプしたいな。
―そうだね。この星空はとっても綺麗だよ。
―それもそうだね。でも、この火も綺麗でしょ?
―あー、そういうこと?ちょっと間違えて恥ずかしいわ。
―そう?星も綺麗だよ。ほら、オリオン座。そういや寒いね。
―うん。だからたき火してるんだよ。
―あったかい。ほら、手をかざしてみてよ。
―…綺麗だね。
―何が?
―君が。