2/10/2024, 10:10:54 PM
「誰もがみんな」
あなたの"好き"もあの子の"好き"も
彼の"楽しい"も彼女の"楽しい"も
全て同じに見えて違うもの。
私と全く同じ"誰か"なんていない。
でも、長い人生の中で、もしも重なる時が来たら
手を繋いで少しだけ同じ時間を過ごしたい。
その奇跡をきっと、みんな探している。
2/9/2024, 12:14:55 PM
「花束」
貴方から貰ったバラの花束。
可憐な黄色がすっかり古ぼけてしまって、なんてかわいそうなのかしら。
それに107本も揃えるなんて、暇な方なのね。
でも、貰ったものは返さなくちゃいけないわね。
私からは1本だけ。無垢な白色で着飾ったバラを。
ね、シンプルっていいでしょう?
2/8/2024, 12:10:40 PM
「笑うなんてばかみたいだ」
ぽつりとこぼした言葉は届いていたらしい。
広げていた本から目を離した彼女は、膝歩きで隣まで来る。
「スマイルってゆっくり言ってみて」
眉を思い切り寄せても彼女に効果はない。いいからと促される。
その言葉に騙されて、一文字ずつ、嫌になりそうなほどゆっくり言ってみる。
『イ』と言い始めた時、彼女の手が僕の両頬に触れる。
撫でるような仕草はほんの少しだけ、めいいっぱい引き伸ばされた頬をさらに斜め上に引き伸ばした
「ほら、今のきみは笑ってる」
正直何を言ってるか分からなかった。
文句を言いたくても口が言うことを聞かない。おまけに頬が痛い。
笑ってるのなんて、君だけでいいのに。
目で訴えても、君はただ嬉しそうに笑うだけだった。
――スマイル
2/7/2024, 11:35:01 AM
「どこにも書けないこと」
どこにも書けないからここにも書かない
私だけの秘密のまま箱にしまっておく
それが「絶望の箱」になるかは「希望の箱」になるかはこのあとの自分次第