好きな本は山ほどあるね
好き嫌い
好きな人も嫌いな人も受け入れて、認められることができるのが大人なのかなぁ〜なんて思った。
授業中
やりたいことを好きなだけ、誰にも否定されずにできたらどんなに気持ちがいいだろうか。
心配ごともなくて、お金のことも考えずにただただそのことに集中して、楽しむの。
そんな未来があったらいいんだけどな
「悠香ー、幸香ー、起きなさい〜」
「うぅぅーん。もー、いや」
「もーちょっと」
我が家の朝は戦いである。
我が家は4人家族。
私と旦那とあと、娘のゆうかとさちか。
旦那は朝早く出て、仕事に出掛けている。
私は仕事があるけれど9時から出勤なのでまだまだ余裕がある。
そして、私の中で決心がいることは娘2人を起こす事である。
悠香と幸香は世界一と言っていいほど、朝が弱い。
そのため、小さい頃から高校1年、2年の娘達を起こすのに苦労していた。
説明しよう。
まず、家を出ないと遅刻する時間は 8:00
そして、そのために起きないといけないギリギリの時刻が 7:45
それなのに、娘達は頑張って頑張って、私も起こすのだけど、最終的に起きる時間が………7:45になるのである。
幸いにも家は学校が近くであり、徒歩5分のところにある。
だから走れば間に合うことは間に合うらしいのだか、親としてはそんなに急いで学校に行って、何か交通事故にでもあったらと気が気でないのだ。
そんなわけで7:30よりも前、つまり7:00から声をかけていくのだか娘達は起きない。
「ねぇ〜〜、起きなさいってば!
遅刻するわよーーー!」
娘達の部屋の上の階に向かって叫ぶけど2人とも起きる気配はない。
あぁぁー、もうっ!
「あなた達遅刻決定だけど起きなくていいの?」
2人の部屋の真ん中に立って、静かに怒りを滲ませた声で脅すとようやく2人はのろのろと起き上がった。
まったく!
「さっさとご飯食べて支度しなさい!」
朝ごはんを詰め込む2人を見ながら家事をしていると
「はぁー、もう起きたくないしぃ〜
外にも出たくないぃ」
「ほんとだよっ、もういっそのこと朝日になんて当たらずにぬくぬくと布団の中で寝てたいよ」
そう嘆く2人に呆れた顔をして言う。
「何言ってるの。
2人がもっと余裕をもって起きてくれれば朝日の温もりだって気持ちいいのよ?
その気持ちよさを分からないなんてねぇ」
朝、起きたての体を朝日に当ててグゥーっと背伸びするとポカポカして、気持ちがいい。
今日一日頑張ろうって思えるし、贅沢ものよね。
「「じゃ、行ってきます!!」」
2人はご飯も食べて身支度も整えていつもと同じようにギリギリに家を出る。
「うん。2人とも気をつけて気を付けていってきてね!」
「はーいっ」
「いってらっしゃーい!」
手を振りながら娘達の走る背中を眺める。
今日も2人がいい一日を過ごせますように。
安全に楽しい一日になりますように。
そう願いながら。
「今、あなた達は人生の岐路に立っているの。
だから後悔しないようにしっかりと自分で選択しなさい。」
進路指導の先生がそう言った。
分かんないよ
自分の未来なんてわかんない。
何の仕事につけばいいの。何者になればいいの。
大学?専門学校?就職?
わかんない。
誰が自分にとって、後悔のない選択かだなんて。
考えたくないよ。
未来への選択なんて重すぎる。
人生を決める岐路に立ってるだなんて。
不安で仕方がない。