12/29/2022, 10:26:10 AM
冬休み
喉も肌も乾く毎日に
数時間多く寝れる日が来ると
もう一年が終わることを悟って
それがなんだと言いたくなって
もっと、と引きずりあげてかぶる布団が
いつもよりありがたく感じた。
12/27/2022, 10:05:31 AM
手ぶくろ
割れた爪を隠そうとして、取り急ぎで買った。
指先がスマートフォン対応の、少しハイテクなもの。
いざ文字を打ってみると、全然だめだった。
間違いだらけのメッセージを、私はそのまま送った。
「すくにがえりはす」
「わかりました、暖房を付けました」
間髪入れずに表示されたシンプルな内容を追いかけて、私は帰路を辿る。
今日は一際、暖かい場所が待っている。
12/27/2022, 10:01:22 AM
変わらないものはない
毎年のことだから
悔やむのも振り返るのもやめた
一年が365日なのも
寒くなればまた暑くなるのも
何もかも私のためではないから。
12/25/2022, 10:13:37 AM
イブの夜
暖房もない、気密性のカケラもない小屋みたいな部屋で、悴む手を無理矢理動かしながらケーキを食べた。
もったりしたクリームが年末を物語っていて、結構、こんなのもいいかななんて、場に飲まれて思った。
12/24/2022, 10:58:46 AM
プレゼント
つまらないものですが。
と渡されたのは
オリジナルの絵が挟まった
ポケットティッシュでした。