「どうだ?今お前がこちらに寝返るならば世界の1部をお前に与えてやってもいいんだぞ?」
「くっ…魔王め、惑わしやがって!お前、どうせ騙されてるんだ!乗るなよ!!」
(えっ…めっちゃ土地欲しい…けど土地貰っても安全って訳じゃないのよね?どうせ。)
「沈黙か?ならば」
「ちょ、ちょっと待って待って!重要な決断なんだからあと5時間は考えさせて!!」
「おい!!惑わされたか!?」
「ちょっと黙ってて!!」
(答えは、まだ)
どこかの魔王と勇者パーティの様子、勇者パーティ側の誰かがめっちゃ迷ってるようで。
これからどうやって生きればいいんじゃ…
住んでいた場所はもう無く、知らぬ人と知らぬ言葉に囲まれてわしゃぁどうすればいいんじゃ…
何とか玉手箱を金に替え、釣竿を杖がわりにしてとぼとぼと感傷旅行。
(センチメンタル・ジャーニー)
浦島太郎のオマージュ、とつぜん爺さんになったらそうなるよね。
「月が綺麗ね」
「月も綺麗だな」
「も?」
「君もって事だ」
「まぁまぁ、珍しく言ってくれるじゃない」
「野獣だってたまには言うさ」
「ふふっ、知ってたわよ」
(君と見上げる月…🌙)
美女と野獣のオマージュ、仲良いなぁ。
月へ戻ったかぐや姫を追いかけて来た帝。
もう数百年の時が過ぎていますが、かぐや姫が残していった秘薬のおかげで帝は不老不死となっております。
かぐや姫も月の住人なので不老不死なのですが、その数百年の空白の期間中に何があったのか、かぐや姫はぶくぶくと太り、介助無しではまともに動けず、常に何かが口に入った状態です。
その姿を目の当たりにした帝は、秘薬を捨て不老不死の力を捨て宙の彼方へ消えるのでした。
(空白)
かぐや姫のオマージュ、空白期間に何があったのかは謎のまま。
昨日の続き。
ひとりきりの空の上の人が嘆いている頃、下界のジャックは…
「えらい強い台風じゃ!!豆の木も気になるが今は危険じゃ!!」
空の上の人、つまり雲に乗っているのですが実はその雲は低気圧の中心、下は大荒れの台風なのです。
そんな事は知らない空の上の人。
「誰も上がってこない。もう移動して次の豆の木を探そう」
と雲を動かします。
そして台風が過ぎ去ってしばらく、ようやくジャックが豆の木を登りだしましたがそこにはもう何も無いのでした。
(台風が過ぎ去って)
ジャックと豆の木のオマージュ、登って来なかった理由。