8月31日、午後5時までに要求した5つの宝を差し出せ!間に合わなかった場合ここの爺婆がどうなっても知らないぞ!!妾からの要求はそれだけだ!!
えらいことになったもんじゃ。
月の使者と謳ってあんな善人の見本のような爺婆様につけいって。
早よ5つの宝とやらを。
急げ急げ。
帝にも伝を走らせろ。
(8月31日、午後5時)
かぐや姫のオマージュ、かぐや姫様?じゃないっ!!
ん?目標の豚達は3匹居たはず…今は2匹か。
まあいいや、先にあのふたりを食ってからもう1匹を探せばいいんだからな。
うんうん、それがいいそれがいい。
(ふたり)
3匹の子豚のオマージュ、1匹どこ〜?
あれぇ?心の中の風景だと、ここでこうやってこうなってこう勝てるはずだったのにな。
目の前の鬼は想像以上に強く、自身の身体は想像以上に弱かったようだ。お共達よあと、はたの、、、んだ、、、
(心の中の風景は)
桃太郎のオマージュ、イメージと現実の差に気付けなかった桃太郎。
『夏草やつわものどもが夢の跡』
と刻まれた石碑の下に腰掛けて、目の前に広がる草原を眺める。
『野望を抱いた武士どもが戦いに敗れ去ってその跡には夏草が茂っている』という解釈が一般的なこの俳句。
まぁ間違ってはいないだろう。だが、ひとつ訂正したい。敗れてない。
そう、敗れ去ってなどいないのだ。
(夏草)
武士の時代はどんなに負けたとしても敗れたとは言わないのだろう。
『貴方が落としたのはこの金の斧ですか?』
「あ?オラの斧ならここにあるでや」
『え?じゃあ貴方?』
「ワシは釣り人だで斧なんぞ持っとらん」
『あれ??』
「女神さん女神さん、こっちこっち!斧落としたんはオレや」
『………紛らわしいっ!もう知らないっ!!!!』
「おいおいおい!オレの斧返してくれー!!」
(ここにある)
金の斧銀の斧のオマージュ、斧は翌日返してもらえました。