2人の間に言葉は要らない。
鼻先が触れるほど近づき聞こえるのは…
もっとこっちに恋よ…
もっと触れたい、もっと、もっと…
私の恋心に愛にきて…
束の間の恋心を混じらせ濃縮還元したら愛に昇華しますか?
流行り病のように恋心は一刹那の間に変幻してゆく。
小さな事が気になって、どんどん心をの中で膨らみ続ける。
好き…嫌い…生理的に…感覚的に…
ある日気づく。
逃れたい…。
離れられたら、もう会わなければ楽になりそう。
でもまた気づく。
全て貴方から始まっている、考え方や価値観、何をするにも貴方がちらつく。
貴方無しでは生きられないこと。
愛に来てと声にしなくても、いつも側にいる事を…。
ゆとり
お金が無いとまずゆとりは生まれない。
余裕のない生活から気持ちまで余裕は無くなる。
お金が無くても動じず余裕のある人もいるだろう。
生きる為に最低限のお金が有れば問題なし…と。
心の中に様々な事がせめぎ合う。
どれもが自己主張強く、思い込み、視野の狭さ、器の小ささを教えてくれる。その中でゆとりは追いやられ
新しい正しい思想は入る隙間を見出だせない。
子供が自立した。
お金に余裕出来た。
仕事を辞めた。
悩みが減った。
自己嫌悪を離れる努力をした。
執着を捨てる癖をつけた。
心に隙間が出来た。
余裕が生まれた。
どこへ行こう
私は短腹だ。
グズグズが大嫌い。
ぱっと閃いたらすぐ動く。
後から考える…悩む…反省する。
たまに悩み出すときりがない程うじうじ悩む。
そしてついに、答えが出ない…やがて誰かに丸投げする。
同仕様もない嫌なやつなのだ。
自分なりに『いさぎよさ』をモットーとしている。
行く行かない、やるやらない、買う買わない…等など。
すぐ返事をする、決断する。
人間味や情のようなものはなく、ある意味、非情で冷酷ですらある。
もうだめだと明らかになった時、
どこへ行こうか?
いさぎよさを常にしているからには
グダグダは自分の美意識が許さない。尊厳を守る為に最後の勇気が必要になるだろう。
世の中的に悪い事、禁忌、悲しい忌むべき事、恥ずかしい事とされる。
そうだろうか?
戦国時代白装束で女子供、覚悟を決めた最後のいさぎよさ。
日本の美徳と思うのだ。
しかし現代を生きる私にその覚悟は持てないだろう。
それならいっそ、此処ではない何処かへ旅立とう。いつかのあの海の輝きが導いてくれるだろう。
そう願ってやまない。
ささやき
このままで本当にいいのか…?
何かアドバイス無いの…?
知らんぷりするの…?
大変そうだし、とても疲れてるみたい…
たくさんのささやきが私の側で聞こえてくる。
私の言葉は人を傷つける。
これ以上嫌われたくない。
でも、なにかしてあげたい。
何か言ったって余計なお世話と言うだろう。もう大人なのだから、見守るだけでいいんじゃないか…。
本当は面倒なだけなんでしょ…
関わり合うことが怖いんでしょ…
薄っぺらい人間なのね…
ささやきは終わりを知らない。
此処が私の限界。
もしかしたら彼も今が限界。
私は知っている。
限界の先に無限の可能性がある事を…。
でもそれは、自分自身で辿り着かないと意味がない。
壁の登り方を教えてもらっても、登るのは本人だけ。登って初めて自分なりの登り方を見つけ、登り切る事が出来る。きっと又少し高い壁が待っている。今度は教えなど必要ない。次の壁もきっと出来るとささやく声が聞こえるはずだから。
信じて、待って、見守ろう…。
この祈りがささやきとなり力になることを祈って…。
星明かり
私は、自分が嫌い、大嫌いだ。
最近の言葉で自己肯定感が低い。
子供の頃から早く死にたかった。
夢も希望も無かった。
元々は明るい天真爛漫な子だった。
世の中を知るにつれ暗い子になっていった。
唯一癒してくれたのが星明かりだった。1人で暗い家に帰る時ずっと見守られている気がして嬉しかった。
赦すとか忘れるとか出来ずいつまでも自己嫌悪の思いがぐるぐる廻って生きてきたけど…。
ありのままでいいんだよ…あなたはそのままでいい。
意味は分かるけど実感が分からなくて…。誰が許しているの?本当の私を誰も許さないはず。自分自身が1番分かっているからよけい許せない…と思って来た。
逃げ場は無い。自分からは…。
死ぬまで付き合うしかないのだ。
えっ、そう言うのは誰?自分が自分に付き合うってどう言うこと?もう1人別人が頭の中に居るのだろうか?
主人公…なんだよね。この人生を生きているのは私、1人…。
嫌いでも許せなくても、はたから見たらどうでもいい事でちっぽけな私の事は誰にも気にされてないのだ。
笑っちゃった、くだらなすぎて…。
日は昇り、月は満ち欠け、星は、輝く、誰にでも何処に居ても、いつの時代も。
暗い心に星明かりが灯り続ける。
物語の始まり
いつだって今この時から始まるのだ
私の物語は、悲しみから始まり、苦しみになり、喜びに変わりそして今
無になろうとしている。
1人だけの物語は無い。
全ての人に物語はある。
母の、父の、祖母の、祖父の物語はわからないけど確かにあったのだから。どんな思いでつながってきたのだろう。私の中の細胞のどこかに確かに息づく、誰かの思い。
別個の人間が見つめ合い想いを伝え物語は始まる。それは川の流れのように途切れることなく永遠に…。
私のどんな想いが次の物語に続くのだろうか…。
隣で小さな寝息のこの子に物語を聞かせる。私の物語を…。夢の中で花を咲かせ、血の涙を流し、熱い汗、
たくさんの物語を伝えよう。