despair.cry

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2/2/2024, 2:39:11 PM

「はい、これ」

「……これって、」

「勿忘草。花言葉はね…」


 さっき道端でガサゴソやってたのはこれが理

由か。幼子か?こいつは。いや、今に始まった

ことじゃ…ってそれどころじゃない。


 実はこの草花を渡されるのはこれが初めてじ

ゃない。前にも一度渡され、数日しないうちに

ふらっと居なくなった。エグい気分屋のこいつ

は数十年一緒にいる俺のことでも簡単に着拒に

した。

「花言葉はね、『私を忘れないで』」

「…今度はどこ行くんだ。」

呆れ半分、怒り半分のような声が出た。

「別に。どこにも」

「………」

「ただ、なんとなく」




* 勿忘草 No.14

1/24/2024, 2:33:10 PM

 この世界に光があるのなら。

 もし、仮にそうであるなら私は間違いなく光

のある場所にはいない。辺りが明るいのだから

気づくわけがない、とかそういう話ではなく

て。


 光のある方向など、見たくもない。まやかし

で子供騙しな希望など、必要ない。


 それになにより、才能をたんまり持つ生き物

が、逆光に照らされて私を見下ろしているだろ

うから。



* #逆光 No.13

1/23/2024, 2:20:10 PM

 こんな夢を見た。


 過去に決裂し、もう連絡の取れない、今まで

にないほど絆を深めた仲間であり親友。


 其奴に嫌というほど罵倒される夢。


 実際は、引け目を感じて俺が一方的に離れて

しまった。彼奴は「すまない」と謝る理由もな

く謝って俺の前から消えた。

 罵倒されたのが、現実であれば良かったの

に。


 現実であったら…
 



* #こんな夢を見た No.12

1/20/2024, 2:21:34 PM

 何故か、ここに呼ばれているような気がした


 今となってはもう何もない軍港。数年前まで

はもう少し賑やかだったはずだ。軍人がいて、

軍船があった。


 此処より数里離れた海の底でかつてのバディ

は眠る。自分の首から下がる、相棒の認識票が

ざわめく。

 


* #海の底 No.11

1/20/2024, 7:20:25 AM

 運命かと思った。

 今日のお題がまさに私の胸の内だった。

 1年とそこら、不意に思い出して戻ってきてみ

た。もっと読みたいって反応をくれていた人の

多さに驚く。

 頬を水滴が伝う。胸が暖かい。

 遅くなってごめん、そしてありがとう。

 「ただいま」



* #君に会いたくて No.10

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